ファッション

バストが垂れるのを防止!揺れないスポーツブラの選び方&おすすめを解説

年齢とともに気になってくるバストの垂れ。仕方がないとあきらめずに、正しい知識でケアを。

ランニングをする女性
写真/Getty Images
写真7枚

日本で初めての補正下着を販売した「MARUKO(マルコ)」は、スポーツインナー『m-fit sports active(エムフィット スポーツ アクティブ)』を4月に発売。それを記念して、ライザップが展開する女性向けフィットネススタジオとコラボレーションしたMARUKO「m-fit sports active」×「EXPA(エクスパ)」体験会を実施した。

「EXPA」の体験レッスンの様子
写真7枚

このイベントでは、商品紹介や『m-fit sports active』を着用しての体験レッスン、そしてバスト美容家の中村ひろ美さんが、バスト下垂と運動をテーマにトークショーを行った。

バストが垂れる原因とは?クーパー靭帯とはどんなもの?

中村さんのトークショーでは、バストの構造から下垂を防ぐ対策を解説。

バスト美容家の中村ひろ美さん
バスト美容家の中村ひろ美さん
写真7枚

「バストの丸みの中身というのは、主に脂肪、そして乳腺組織、結合組織といった3つの組織で構成されています。大胸筋があるのは、乳房の中ではなく、バストの土台となる部分。その下に肋骨があって、表面の皮膚は顔や体と同じもので覆われています」と中村さん。

筋肉や骨といった丈夫なパーツで支えられているバストだけれど、バスト自体はとてもデリケートなものでできているので、バストの揺れがデリケートな部分を刺激することで形崩れや下垂につながるという。

また、バストの丸みを形作っているのは、コラーゲンを主成分とした線維の束でできた結合組織のクーパー靭帯なのだそう。クーパー靭帯という言葉は耳にすることがあるけれど、これは一体どんなものなのか、中村さんが続ける。

バスト美容家の中村ひろ美さん
写真7枚

「靭帯という名称から、1本の太い筋のようなものをイメージするかたも多いと思いますが、筋のようなものではなく、乳腺組織や脂肪組織の隙間を埋めるように乳房全体に網状に張り巡らされています。なので、筋でバストを持ち上げているのではなく、全体を埋め尽くすことによって、バストの丸みを作っています」(中村さん・以下同)

そして、この靭帯は筋と違って伸び縮みしない組織なのだとか。多少の弾力はあるけれど、負担がかかり徐々に伸びていくことで、切れてしまうことにもつながるのだとか。

また、クーパー靭帯の主成分のコラーゲンは年齢とともに少なくなってしまうので、年齢を重ねるほど、クーパー靭帯が弱くなってダメージが大きくなってしまうという。

「切れたら再生しない」クーパー靭帯を守る方法

ブラをつける女性
写真/Getty Images
写真7枚

クーパー靭帯は一度伸びたり切れたりすると、再生することができない組織なのだそう。そこで、クーパー靭帯を守るために気をつけるべきことを中村さんがレクチャー。

■ブラジャーを日々着用する
「最近ではソフトサポートのものやカップ付きインナーも増えているので、ゆるいものをつけているかたも多いと思いますが、サポート力が弱ければ弱いほどバストの揺れを抑えきれずにクーパー靭帯への負担につながってしまいます」

■運動時は専用のスポーツブラを着用する
「日常動作よりも動きが激しくなる運動時はバストの揺れが大きくなるので、通常のブラジャーではサポートすることができません。そのため、運動時専用のスポーツブラを着用するなど、場面に応じたブラを選ぶことが必要になります」

■栄養や酸素、女性ホルモンをバストへしっかりと届ける
「外からブラジャーでサポートすることとあわせて、内側からもしっかり栄養、酸素、女性ホルモンを届けて、クーパー靭帯をサポートすることも大切です」

バストアップには大胸筋を鍛えることが一般的。でも、筋トレでバストの土台を持ち上げることはできても、クーパー靭帯が鍛えられたり、バスト自体が変化したりするわけではないため、バストの揺れを抑える必要があるのだそう。

「バストの揺れがよくないというと、運動すること自体がよくないというイメージにつながるかもしれないですが、健康的な美しい体作りにはやはりスポーツが欠かせないと思います。そして、女性らしさや女性らしい体作りをしていくうえで大きく影響する女性ホルモン、これはとてもストレスに弱いという特性がありますので、日々の中で無意識にストレスフルになって女性ホルモンのバランスを崩してしまう人も少なくありません。そういった部分のストレス解消にもなると思いますので、積極的に運動していただけたらと思います」

スポーツブラの選び方

スポーツブラを着用した女性の後ろ姿
写真/Getty Images
写真7枚

バストの揺れを抑え、クーパー靭帯を守るために、運動時のスポーツブラの着用は不可欠。そう語る中村さんのおすすめは、運動内容・強度に合わせたサポート力のあるスポーツブラを選ぶことなのだそう。そこで、運動内容・強度ごとに使うべきスポーツブラを教えてもらった。

■ヨガやエクササイズ、ゴルフなど、ひねりの動きがはいる運動
→ストラップが調整できるものや素材の伸縮性のあるもの
「体にひねる動きがはいると、それによってスポーツブラがずれやすくなります。なので、伸び縮みする素材によってしっかり体にフィットするものを選ぶと、スレが起こりにくく、着用感も安定するので安心です」

■ランニングや激しいエクササイズなど上下運動をともなう運動
→バストをしっかり持ち上げて支えられるバッククロスタイプ

「胸が揺れるときは、いったん上に上がった反動で下に落ちるという動きになり、バストが下にあればあるほど動きが大きくなります。しっかりと持ち上げて上がる余力を抑えておくと落ちづらくなるので、バッククロスタイプでバストを後ろに引き上げるようなものを選ぶと、よりバストを高い位置でサポートすることができます」

また、バージスライン(バストの輪郭の下の部分)がしっかりとしているものは胸の位置がずれづらく、デコルテまでを覆うような形状で乳房上部がサポートできるものは、バストが上がるのをより抑える効果が。脇高デザインのものは、バスト流れを防ぐことができるのでサポート力が期待できるそう。

『m-fit sports active』のおすすめポイント

バスト美容家の中村ひろ美さん
写真7枚

最後に、『m-fit sports active』を着用して運動をしたという中村さんが、このスポーツブラをおすすめできる3つのポイントについて語った。

バストをつぶさない形状
「私は毎朝ランをしていて、ハードサポートタイプのスポーツブラをつけていましたが、このタイプのものは、揺れを抑えるためにどうしても胸をつぶしてしまいます。でも『m-fit sports active』の胸をつぶさない形状は、デリケートなバストのためにもいいことです」

・ストラップの調整ができる
「運動強度やそのときの体調によってストラップの長さを変えることができるので、これ1枚でソフトな運動からハードな運動まで対応できると思います。また骨格や体形によって、フィットする位置が違ってくるので、調整できるのも便利です」

・痛くないワイヤーでしっかりサポート
「ワイヤー入りのブラを運動時に使うことに少し不安がありましたが、毎日のランニングの中で、ワイヤーの痛みを感じることがなかったですし、エクササイズをしてもワイヤーあたりが気にならず、むしろバストが逃げない安心感があったので、バストを心配せずに運動ができると思います」

積極的に運動をしたいけれど、バストの揺れや下垂が気になる…という人は、中村さんのアドバイスを参考に、自分にフィットしたスポーツブラを選んで。

【データ】
MARUKO(マルコ)「m-fit sports active(エムフィット スポーツ アクティブ)」
販売価格:[スポーツブラ(65S~85L)]1万2744円(税込)、[スポーツタイツ(S/M/L/EL/Q)]1万4904円(税込)、[スポーツショーツ(S/M/L/LL/3L)]4104円(税込)
カラー展開:チャコールグレー(スポーツブラのみ、ライムグリーンの2色展開)
https://www.maruko.com/

●バスト・胸のお悩みを解決!大きさ、形、ブラジャーなど10個の悩みにプロが回答
●白パンツ&白シャツで透ける、ブラ紐が“チラッと見える”への対策法
●背中や脇のハミ肉を解消する下着テク|すっきり見せるブラジャーなどを紹介
●胸がチョー上がった!?アラサー女子が身銭を切って矯正下着を検証
●美乳になる【こがおっぱい】美乳研究家MACOさんの正しいブラの選び方