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犬や猫の花粉症|柴犬やシーザーはリスク高い?散歩やシャンプーなどの対策法

2020年は、新たに犬や猫を飼い始める人が、前年より15%ほど多かったそうです(一般社団法人ペットフード協会調べ)。コロナ禍で制約の多い生活を送るなか、ペットに癒しを求めている人が増えているといえそうです。しかし、どんなに気持ちが通じ合っても、言葉を交わすことはできない犬や猫のこと、体や心に問題を抱えていないかどうかなど、心配はつきものですよね。

子犬と子猫

Ph/Getty Images

そこで、飼い主さんが不安に感じていること、病院にかかるほどではないけれど困っていることについて、獣医師の先生に聞いてみます。

今回は、ペットの花粉症事情とその対策について紹介します。

犬や猫の花粉アレルギーは皮膚に症状が出る

春は天気予報に花粉の飛散量情報も一緒に表示されるのが、すっかり当たり前の光景になりました。日本人で花粉症を自覚している人の割合は、実に5割を超えるというアンケート調査もあります。では、犬や猫も人間のように花粉症を発症するものなのでしょうか。獣医師の山本昌彦さんはこう語ります。

子犬

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◆人間のようにくしゃみ、鼻水などの症状は少ない

「人間のような花粉症の症状(くしゃみや鼻水)が出ることは少ないですが、犬や猫もスギやブタクサなどの花粉に対してアレルギー症状が出ることがあります。

その症状は主に皮膚の炎症(かゆみ、赤み、発疹など)です。人で一般に花粉症と呼ばれているのは、花粉を吸いこんだことで起きるアレルギー性鼻炎のことですが、犬や猫で花粉へのアレルギー反応がくしゃみや鼻水などの症状がメインになることは多くはないかと思います。」(山本さん・以下同)

花粉やハウスダストにアレルギーを持つ犬や猫もいる

花粉症と呼んでいいかどうかはともかく、アレルギー検査をしてみると、スギ花粉などに陽性の結果が出る犬や猫は一定数いるのだそうです。ただし、人間ほど花粉アレルギーが症状として現れる割合は高くないようです。アニコム損保の「家庭どうぶつ白書2020(https://www.anicom-page.com/hakusho/)」によると、犬の場合で全体の3.3%がアレルギー性皮膚炎で病院にかかって(保険請求を行って)いるとのこと。この3.3%には、花粉以外のアレルゲンで発症した例も含んでいます。

子犬

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◆犬や猫に玉ねぎはNG、その理由とは?

「アレルギー検査で陽性率が高いのは、環境性(吸入性、接触性)アレルゲン(アレルギーの原因物質)でいうとハウスダストのほうですね。花粉はそこまでではない。他に、イネ科の植物など、食物アレルギーを持っている子もいます」

ちなみに、犬や猫に玉ねぎを食べさせてはいけないというのは広く知られていますが、このリスクは食物アレルギーとは根本的にメカニズムが異なるのだそうです。

「犬猫に玉ねぎがNGなのは、食べると中毒を起こすからです。玉ねぎに含まれる有害物質が赤血球を壊して、溶血性貧血を起こします。ですから、アレルギー体質かどうかにかかわらず、食べさせてはいけません」

人間は玉ねぎの毒性に耐性がありますが、犬や猫を含め、多くの動物には耐性がないそうなので、うっかり口にさせないように気を付けたいところです。

柴犬など特定の犬種・猫種に多い

犬や猫で花粉アレルギーになりやすい体質、要因などは今のところ、詳しいことは分かっていません。しかし、実際の傾向として、アレルギー性皮膚疾患に比較的なりやすい品種は挙げられると、山本先生はいいます。

柴犬

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◆柴犬、シーズー、パグ・レトリーバー…

「猫では特にないのですが、犬では柴犬、シーズー、パグ、レトリーバー、フレンチ・ブルドッグなどが多いのは確かです。好発品種があるため遺伝的な素因があるかと思いますが、同じ品種でもアレルギーにならない子もいます。柴犬は、散歩をしていても皮膚が赤くなっている子を見かけることがありますね」

アニコム損害保険の統計では、柴犬はアレルギー性皮膚炎(原因は花粉に限らない)にかかるリスクが犬全体の平均に比して約2倍と高いのだそうです。

対策は花粉を避けた散歩、シャンプーなど

愛犬や愛猫の花粉アレルギーが判明した場合に、最も有効な対策は、シンプルにアレルゲンに触れさせないこと。

「猫の場合は室内飼いで、日常的に家の外に出る機会がない子も多いと思いますが、犬の場合は日々の散歩に注意が必要です。例えば、スギ花粉に陽性反応が出た子は、花粉の季節にはスギが植わっている公園には行かない、その時期だけ散歩を短くするといった対策が有効です。時間をずらして花粉の飛散ピーク(スギの場合は午前中と夕方に多くなるといわれている)を避けるのもいいでしょう」

シャンプーされている犬

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◆飼い主が家の中に花粉を持ち込まないのも重要

散歩から帰ってきたときにもひと手間かけることで症状を緩和できます。

「タオルで体をよく拭いてあげたりブラッシングしてあげたりして、花粉をしっかり落とすことが大切です。シャンプーの頻度を普段より上げるのもいいと思います。トリミングしてくれる病院やサロンに通ってもいいですし、ご自宅でしていただくのでも構いません。洗って皮膚の状況をよくすると、症状を抑えられると思います」

また、飼い主さんが花粉を家の中へ持ち込まないようにすることも大切です。帰宅の際は家に入る前にコートやアウターを手ではたく、家の中はこまめに掃除する、空気清浄機を使うといった対策を徹底すれば、アレルギー体質の愛犬、愛猫につらい思いをさせずに済みそうです。

教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

獣医師・山本昌彦さん

獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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