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【大塚寧々 ネネノクラシ#4】キャンプの日、夫がポツリ「テント忘れた…」

女優・大塚寧々さんが、日々の暮らしの中で感じたことを気ままにゆるっと綴る連載エッセイ「ネネノクラシ」。

大塚寧々

撮影/LUCKMAN

第4回は、「キャンプ」について。

* * *
最近はキャンプも自粛ムードらしいですが、学生の頃や子供が小さいときは私もよくキャンプに行った。楽しかったなあ~。みんなでわいわい言いながら、テントを張ったり、タープを張ったり。

二人乗りカヌーを持っていった事もあった。夫はボート部だったのでさすが漕ぐのが上手だった! が、漕ぐのが下手な私は夫の指導もむなしく途中で疲れて漕ぐのを休み、後ろの席でさぼって景色を眺めていた事もあったなあ~。夫が振り向くたびに、慌てて漕ぐふりをしたりして(ごめん!)。

川で泳いだり、バーベキューしたり、スイカを川で冷やしたり、カブトムシをみつけたり、子供たちも笑顔がはじける。

さあとにかくテントを張ろうとした時…

キャンプではといえば、我が家の大失敗があった。

子供が小さい頃、私たち家族と学生時代からの友達家族でキャンプに行った時のことだ。途中で待ち合わせして、食材などを買い足しながらキャンプ場に着き、車に載せていたたくさんの荷物を下ろし、さあとにかくテントを張ろうとした時…夫がポツリと言った。

「テント忘れた…」

「え…それは、さすがにないでしょう! きっと車にあるよ!」と私は言い、二人で車の中を見たがもうほとんどの荷物は降ろした後でテントらしきものはない。慌てて降ろした荷物の方を探したが、ない…。

笑ってしまった。まさかキャンプに来て、他の色々な物はしっかり準備しているのに肝心のテントがないとは…。

家族でキャンプに行ったときの1枚(撮影/大塚寧々)

友達もテント二つはさすがに持って来ていない。タープはあるのに! タープを忘れてテントを忘れなかった方がまだ良かったと思っても、後の祭りである。結局そのときは、キャンプ管理場でレンタルが出来たので無事に眠る事が出来た。

それからキャンプに行くときに、私達夫婦は「テントある?」「テントある? 大丈夫だよね!」と笑いながら話すのがお決まりになった。

時々はそんな失敗もあるが、キャンプは楽しい。
夜は焚き火をしながら友達と話したり、飲んだり。私はバーベキューが大好きだ。色々メニューを考えなくても炭で焼くだけで何でも本当に美味しい。みんなでしゃべりながらワイワイ作るのは幸せな時間だ。そういえば私の“マイ火吹き竹”は30年以上使っている。もはや愛おしい。

考えてみたら、学生だった私達も気づけば、大人になりお互い子供連れでキャンプをしている。時間の経つのは本当に早いなあと思う。コロナ禍が落ち着いてまた行ける日が来るといいなあ。

文・大塚寧々(おおつか・ねね)

1968年6月14日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。『HERO』、『Dr.コトー診療所』、『おっさんずラブ』など数々の話題作に出演。2002年、映画『笑う蛙』などで第24回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第57回毎日映画コンクール主演女優賞受賞。写真、陶芸、書道などにも造詣が深い。夫は俳優の田辺誠一。一児の母。

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