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梨をおいしく食べるコツと保存法|甘みは皮側が強いので「皮を薄くむく」

秋は梨がおいしい季節です。旬が短い果物なだけあって、できるだけ長くおいしく食べたいものです。

カットした梨
梨をおいしく食べるコツとは?(Ph/photoAC)
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野菜ソムリエプロの福島玲子さんによると、赤梨なら皮が赤茶でざらざらした手触りの少ないもの、青梨なら虎柄のような模様が濃くて黄色っぽいものを選ぶと甘みが強いそうです。

また、買ってからなるべく早く食べるのがいいとのことですが、そうはいかないこともありますよね。そこで、梨を長持ちさせる方法を教えてもらいました。さらに、梨をおいしく食べるコツについてのアドバイスも。

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梨は買ったときの袋に入れたまま保存を

梨は追熟するものではないので、まとめ買いして保存しておくよりも、都度購入して早めに食べるのがベストです。とはいえ、そうはいかないときには、正しい保存方法を実践しましょう。

フルーツキャップがついた梨
梨を正しく保存して、おいしさをキープ!(Ph/PhotoAC)
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梨を冷蔵庫で保存するときは新聞紙に包んで

買ってきたときのままカットせずに保存するときは、冷暗所に置いておくのがベストです。暑い日が続き、常温保存するのが心配なときは、果実が乾燥して水分が失わないよう新聞紙に包んで野菜室に入れておけば傷みづらく、みずみずしさもキープされやすいですよ。

購入時に袋に入っているものは、空気の蒸散などが調整されている袋を使っていることが多いので、梨を長く保存したいときはそのまま包んでおくのもおすすめです。

カットした梨は翌日には食べ切って

梨はカットしてもりんごのように変色はしないので、塩水などにつける必要はありません。きちんとラップをして冷蔵庫にしまい、遅くとも翌日には食べ切るようにしましょう。

そのまま食べるときや料理に。おいしい食べ方は?

最後に、梨をよりおいしく食べていただくためのコツとアレンジをお教えします。

甘みは芯の部分よりも皮側が強い

梨は芯側よりも皮側の甘みが強いので、食べるときは皮を薄めにむくことで、より甘みを味わえます。逆に、芯の部分は甘みが強くないので、大胆にカットしてもOK。これは、品種に関係なく、どの梨にも共通して言えることです。

梨
梨をおいしく食べるにはむき方も大事(Ph/AFLO)
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梨を肉料理に使うと自然の甘さ&やわらかさアップ

また、梨にはたんぱく質分解酵素があるので、すり下ろした梨の中に肉を漬けておくとやわらかくなる効果があります。炒め物のときは、梨が焦げ付きやすくなるので、取り除いてから調理するのがベターです。一方、煮込み料理なら、梨も一緒に煮込めば自然の甘みが増して、料理をまろやかに仕上げることができます。

◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん

野菜ソムリエの福島玲子さん
野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
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ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持つ。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導など、多岐にわたって活動している。https://ryufrei.com/

構成/イワイユウ

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