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岡田晴恵さん「おしゃれには興味がない」ネイルに込めたメッセージは?

メディアで新型コロナへの注意喚起を行っている白鴎大学教授の岡田晴恵さん。丁寧な解説と強い信念で感染拡大を防ごうと尽力しています。

岡田晴恵さん
どちらの手にもネイルが塗られていない指がある
写真6枚

普段の服装などで気に掛けていることがあるのか尋ねると、意外な思いをうかがうことができました。

ネイルを爪1つだけ塗らない理由

取材場所に現れた岡田さんは、黒髪をゆるふわにまとめ、白と緑を基調としたワンピース姿。指にはキレイに塗られたネイルが――。

すると開口一番「この爪、ネイルを見てください」と指を広げる岡田さん。左右どちらも、1つずつマニキュアが塗られていない爪がある。

「これは私からの女性の方々へのメッセージなんです。新型コロナウイルスに感染し、重症度を調べる場合、パルスオキシメーターを指にはさんで血中の酸素飽和度を測定します。パルスオキシメーターはネイルをしているとエラーになったりして正確に測れない。だから1本だけネイルをしない指を作って、と女性の皆さんにアピールしています。

急に具合が悪くなって医療機関に運ばれたとき、医療機関に除光液はありません。自宅療養でも、このことを知らない人もいますね。ですから、ネイルを楽しむ場合でも、1本だけ塗らないでいてほしい。どの指でもいいのですが、測りやすいのは人差し指か親指です」(岡田さん・以下同)

岡田晴恵さん
この日はドレッシーな装いだが、おしゃれには興味がないという
写真6枚

普段はネイルをしない。大学でもノーメイク

ネイルはそうしたメッセージを伝えるためにあえてやっているもの。おしゃれにはあまり興味がないと言い切る。

岡田晴恵さん
大学ではノーメイクだという
写真6枚

「私は服より本を買うという人。普段、ネイルを塗りませんでした。派手なネイルを塗る時は、今日のようにパルスオキシメーターの問題を啓発したいから。私は学者ですから、ネイルどころか化粧をする習慣もありませんでした。テレビに出るときにはメイクさんがメイクをしてくれるんです。スタッフさんには本当に頭が下がります。

私自身はおしゃれにあまり興味がないので、大学では基本的にノーメイクで、学生さんとお揃いのような服を着ています。安い通販だったりするから、お揃いになっちゃったりとか、していました。大学教授がドレッシーな服装を要求されるのは、入学式と卒業式。それは記念写真で学生と一緒に写るから。自分のためではなく、学生の人生の門出のために着る服です」

岡田晴恵さん
学生とお揃いの服になってしまうことも
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50代の女性に「抗わなくていい」

岡田さんは50代。体も環境も大きく変化する同年代の女性へのメッセージを聞くと、ありのままを受け入れることを提案する。

岡田晴恵さん
50代女性へのメッセージは?
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「年齢を重ねると疲れやすくなったり、無理もできなくなる。でも、仕事の責任はどんどん増していくし、人に頼られる場面も多く、弱音も吐けない。だから、私は仕事中は完全武装しています。完璧に。強い私でいます。

でも、一方で仕事が終わって、ほっとしたときにはヘナヘナしてしまいます。それから、40代50代となれば容姿も変わっていくのですが、それはエージングですから、私は抗わないでそのまま受けいれます。一生懸命、生きてるからいいじゃないって、それだけです」

岡田晴恵さん
エージングはそのまま受け入れると語る岡田さん
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◆白鴎大学教育学部教授・岡田晴恵さん

医学博士。専門は、感染免疫学、公衆衛生学。共立薬科大学(現慶應義塾大学薬学部)大学院修士課程修了。順天堂大学大学院医学研究科博士課程中退。アレクサンダー・フォン・フンボルト奨励研究員としてドイツ・マールブルク大学医学部ウイルス学研究所に留学、国立感染症研究所研究員、日本経団連21世紀政策研究所シニア・アソシエイトなどを経て、現職。主な著書に『知っておきたい感染症』(ちくま新書)、『新型コロナ自宅療養 完全マニュアル』(実業之日本社)などがある。https://hakuoh.jp/pedagogy/119

撮影/五十嵐美弥 取材・文/小山内麗香 ヘアメイク/boyTokyo 滑川彩香

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