家事・ライフ

病院清掃35年のプロが語る「エアコンの下にソファを置かないほうがいい」理由とは?

「モノの表面積を減らす」のもカギ!小物類はケースにまとめて

同時に、モノの表面積を減らす工夫も大切だと、松本さん。どういうことでしょうか?

「なるべく小物類は置かない、ケースなどに入れてひとまとめにしておく、使わないときは戸棚の中に片づける、などです。表面積が多いということは、ホコリなどが付着する面積が広いということ。例えば、化粧品のボトルが10本置かれていたら、10本分の表面積が汚れます。

ではどうするか。すべてのボトルを1個のケースに収納すれば解決します。全体の表面積は減りますし、汚れてもケースの表面をサッとひと拭きするだけで済みますから、ボトルを1本ずつ拭き取るよりははるかにラクです」

キレイな部屋の写真
ホコリなどが付着する面積を減らせばホコリも溜まらず掃除もラクに(Ph/photoAC)
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電源コードや化粧品ボトルも箱やタオルでホコリを防ぐ

他、ホコリの付着で悩まされがちなモノといえば、電化製品の電源コードでしょう。複数の電源を差し込める電源タップも、1本1本のコードにホコリがびっしり付着し、電源タップ付近に複数のコードが絡み合っていれば、電源タップとその周辺がホコリの集合体になってしまいがちです。

「解決法としては、例えばダンボールをくりぬいて、その中にコードを収納しておくのも一つ。これなら表面に見えるのは段ボールだけですし、汚れもひと拭きで取れます。

なお、化粧品のボトルであれば、上からタオルをかぶせておくのも一案です。ポイントは、いかにモノの表面積を減らすか。表面積が増えれば増えるほど、細かいモノがあればあるほど、掃除は大変になり、ホコリも集まってきます」

モノを一つ減らすだけで、ホコリも減るし、掃除もラクになります。掃除がラクになれば、頻度も上がり、部屋のホコリはより一層溜まりにくくなります。これを機に、モノを増やさないように、あるいは週末に一つでも多くの不要物を見つけて処分するようにしたいですね。

◆教えてくれたのは:松本忠男さん

プラナ代表取締役社長、ヘルスケアクリーニング代表取締役社長・松本忠男さん
プラナ代表取締役社長、ヘルスケアクリーニング代表取締役社長・松本忠男さん
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プラナ代表取締役社長、ヘルスケアクリーニング代表取締役社長。東京ディズニーランド開園時の正社員、ダスキンヘルスケア勤務を経て、亀田総合病院のグループ会社に転職。現場の清掃管理者経験を含め33年間、病院清掃に従事。トータル700人以上の清掃スタッフを育ててきた経験から、掃除のコツやノウハウを、医療、介護施設、清掃会社、家庭などに伝授している。著書に、『病院清掃35年のプロが教える 最新科学でわかった病気にならない掃除術』(幻冬舎)などがある。

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