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古村比呂、がん再々発でも前向きに 支えになった3人の息子たちからの言葉

がんを知らないから怖い。知識で不安を予防

3度のがんを乗り越えてきた古村さん。しかし、寛解したわけではなく経過観察中という現在、どのように不安と向き合っているのだろうか。

古村比呂
不安との向き合い方とは?
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「不安を消すには、今の医療を知ること。知識があるのとないのとでは、雲泥の差だと思います。がん治療は驚くほど進歩しているので、最適な治療を受けられる自分でいようと考えています。

たとえば、国立がん研究センターの医師におすすめのサイトを教えていただいたり、学会にも参加して学んでいます。医師や研究者でなくても参加できる学会があるんですよ。そういう場に行くと、最新の情報を得られておもしろい。しっかりと記録して、YouTubeやブログで情報を発信することもあります。初めて行ったときには、なんだか偉くなった気がして楽しかった(笑い)」

がんに関する情報をインプットしておく

「がんになりませんように」と祈るのではなく、「がんになったらどう動くか」と考えるようになったという古村さん。一生のうち2人に1人はがんと診断されるという昨今。がんは他人事ではない。

古村比呂
がんへの備えについても教えてくれた
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「がんは怖い、と遠ざけて考えないでいるほうが危険。今の標準治療はどんなものなのだろう、もしがんになったらどの病院がいいんだろう、と軽くインプットしておくだけでも、安心感が違います。がんになってから調べようと思っても、冷静ではいられませんからね。

私は40代でがんになりました。ずっと遠い先だと思っていたので、びっくりしました。準備をするのに早すぎることはありません。知らないから、こうなったらどうしよう、と不安になるんです。それはがんに限ったことではないと思います」

古村比呂
「準備をするのに早すぎることはありません」という古村さん
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◆女優・古村比呂さん

古村比呂
女優・古村比呂さん
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1965年11月24日生まれ。北海道出身。1985年、クラリオンガール準グランプリ、東映映画『童貞物語』にて映画デビュー。1987年、NHK朝の連続テレビ小説『チョッちゃん』のヒロインを務める。2012年に子宮頸がんが発覚し、子宮を全摘出。2017年、がんが再発して抗がん剤治療を行うが、半年後に再々発。2019年2月より、経過良好のため抗がん剤治療を中断中。今年3月、『手放す瞬間 子宮頸がん、リンパ浮腫と共に歩んだ私の10年』(KADOKAWA)を出版。5月より公開中の映画『パティシエさんとお嬢さん』に出演。https://ameblo.jp/komurahiro/

撮影/浅野剛 取材・文/小山内麗香

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