ペット・動物

犬の熱中症、飼い主が気をつけるべきこと「鼻が短い犬種は要注意」「散歩には水や経口補水液を」

家・水・散歩で気を付けることは?

予防策は、室内飼いなら室温や湿度の管理とカーテンやパーテーションを使った日陰作り。屋外で飼っている場合は日陰を用意するのはもちろん、すのこを敷いて通気をよくしたり、犬舎の屋根に遮熱シートを貼ったり、犬舎の中に冷感シートを敷いたりするといいでしょう。

犬
飲み水は日に何度か交換を(Ph/AFLO)
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飲み水の交換や経口補水液を

「飲み水は日に何度か交換を。夏バテぎみだと感じたら犬用の経口補水液を与えるのも有効です。

散歩にも飲み水は持っていって途中で飲ませてあげてください。散歩は朝晩の涼しい時間帯を選んで、無理せず、真夏は短めに済ませましょう。日中の散歩は厳禁です。アスファルトの照り返しが強烈な場所もあるので、日陰があるルートにしたいですね。また、市販の犬用のクールダウングッズを使用するのも効果的です」

熱中症になったらどうする?

愛犬が熱中症になってしまったとき、飼い主さんが早めに察知する方法はあるのでしょうか。初期症状は足元のふらつきや荒い呼吸、大量のよだれなどだといいます。

「パンティングがいつも以上に激しいな、どうも元気がないし、様子がおかしいなと思ったら、犬の内股の毛が薄い部分を触ってみてください。普段から触っておいて、比べてみて熱ければ発熱している可能性が高いです。また、胸に手を当ててみると心拍が手に伝わってくると思います。普段より速くなっていれば、それも熱中症の兆候といえます」

濡らしたタオルやスポンジで応急処置を

応急処置は、冷たい水で濡らしたタオルやスポンジなどを使って、体を冷やすこと。

「屋外であれば、まずは、日差しを避け、風通しのよい少しでも涼しい場所に連れて行ってください。その後、脇の下や首の周り、内股などに水をかけたり、濡らしたタオルをかけ、体温を下げてください。水が飲めるようなら飲ませてあげてください。

怖いのは、熱中症らしい症状に気づきながら、つい様子を見てしまうことです。そうしているうちにショック状態になって亡くなる子もいます。熱中症だと思ったら、軽いか重いかを簡単に決めつけないで、まずは動物病院に連絡を。家庭でできる応急処置をしたあと、受診すると安心です。命にかかわる病気ですので、遠慮なく病院にお連れください」

◆教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

獣医師・山本昌彦さん
獣医師・山本昌彦さん
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獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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