スキンケア

保湿剤は規定量の半分でOK!63歳皮膚科医が教える「マスクニキビ」など肌トラブルの対処法

ニキビ隠しに「パウダー」がおすすめの理由

ニキビ肌をカバーするために、リキッドやクリームタイプのこってりしたファンデーションをつけている人も多いのではないでしょうか。石井さんは、そうした人は「今すぐに薄づきのパウダータイプに切り替えを」と推奨します。

ニキビ肌には薄づきのパウダーファンデーションを(Ph/イメージマート)
写真5枚

「女優肌」のデメリット

「パウダーより粒子が細かく、毛穴をみっちり埋められるこってりファンデは、いわゆる『女優肌』になれるメリットと引き換えに、毛穴落ち現象を引き起こしてしまいます」

毛穴落ち現象とは、ファンデーションの粒子で毛穴が詰まってしまうこと。

「一度毛穴落ちした粒子は、普通のクレンジング程度では完全に取り去ることはできません。その影響で肌のターンオーバーが遅れてしまい、顔色がくすんできます。詰まった毛穴自体が黒い影になるのです。当然、ニキビも増えてしまいます」

毛穴詰まりを取り除くために、焦ってクレンジングやスクラブ洗顔に励むと、毛穴はベタつくのに、肌は乾燥に傾くという、悪循環に陥ってしまいます。そのうえに、長引くマスク生活がトラブルに拍車をかけます。

「蒸れたマスク内部はファンデーションの油分・皮脂・雑菌が反応して、さらなるニキビを呼び起こすことになります。

この悪循環を断ち切るためにも、こってりファンデーションと決別するのが一番です。できればBBクリームも控えめにしたほうがいいですね。

メイクするうえでは少々物足りないパウダータイプですが、肌にとっては、それが逆に強み。粒子が大きいので毛穴落ちの心配もなく、くすみやニキビのリスクも避けられます」

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