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住宅ローンの総支払額が180万円も減った!お金のプロがやっている見直しポイントは?

繰り上げ返済の返済可能額と手数料をチェック

繰り上げ返済をする場合、住宅ローンを組んでいる金融機関の返済可能額と繰り上げ返済手数料を確認しましょう。とくに繰り上げ返済手数料は、同じ金融機関でも、インターネット、電話・テレビ電話、窓口、どれを使うかによって金額が0円から数万円と大きな開きがあるケースがあるので注意が必要です。

また、繰り上げ返済額も、金融機関やローンの種類によっては1円から返済OKなケースもあれば、100万円以上からしか受け付けていない場合も。繰り上げ返済の額に制限があることがあるのです。1万円からできる場合は比較的こまめに返済できますが、100万円以上の場合は計画的に貯めて返済する必要があります。

銀行の窓口
インターネット、店頭、電話などそれぞれの方法で繰上げ返済手数料が変わることも…(Ph/photoAC)
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繰り上げ返済する場合の手数料についても注意が必要です。同じ金融機関で繰り上げ返済しても、手続きの方法で手数料が異なります。例えば三菱UFJ銀行の場合は、インターネットでの繰り上げ返済申込の場合は手数料無料、電話・テレビ窓口は5400円(税込)、店頭1万6200円(税込)と金額が変わります(https://www.bk.mufg.jp/tesuuryou/jutaku.html#AC01)

各金融機関によってルールが違うので、余分な手数料を支払わないために「繰り上げ返済の手数料はいくらかかるのか」「何円からできるのか」「月何回できるのか」「インターネット、電話、テレビ窓口、店頭、それぞれの手数料はいくらかかかるのか」など、内容をしっかりと把握したうえで利用してください。

ボーナス時など、余裕のあるときに返済を!

最後に、「少しでも住宅ローンの総支払額を減らしたい!」と、貯金をギリギリまで削って繰り上げ返済するのは危険です。繰り上げ返済する際は、資金計画に余裕を持たせて行いましょう。

電卓、家計簿、現金、ペン
いくらお得になるといっても無理して繰り上げ返済するのはNG(Ph/photoAC)
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例えば、病気やけが、事故などの急な出費に対処できず、住宅ローンよりも高い金利を払ってお金を借りることになりかねません。繰り上げ返済しても生活に無理がないように、「ボーナスがいつもより多く支給された」「臨時収入が入った」など、余裕があるときに実施してくださいね。

構成/間野由利子

◆教えてくれたのは:生活コスト削減コンサルタント・生方正さん

生方正さん
生活コスト削減コンサルタント・生方正さん(Ph/藤中一平、イメージコンサルタント/坂井二朗)
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うぶかた・ただし。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。勤務の傍ら節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを行い、40代で2億円の資産を築いた。現在は生活コスト削減コンサルタントと南極講演家として、メディアで活躍中。著書に『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』(あさ出版)、『攻めの節約』(WAVE出版)など。

構成/間野由利子

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