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1世帯あたり約7万円の負担増!食品値上げを乗り切るポイントは「お米中心の食生活」

値上がりした食品のイメージ
食品の値上がりに節約のプロはどう対応する?(Ph/photoAC)
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2022年は食品約2万品目が値上がりしました。一方で商品によっては値下がりしているものもあります。生活コスト削減コンサルタントの生方正さんは、「食品は生活の基本なので減らすことが難しいですが、メニューを工夫するだけでうまくやりくりができる」といいます。どのようなアイディアがあるのでしょうか。

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1年間で約2万品目が値上げ

商品の値上げが、よくニュースに取り上げられています。「もう、毎日値上げの話ばかりで嫌だ!」と思うかもしれませんが、現状をしっかりと把握することで、値上げに対しどのように対策を打てばいいのかが見えてきます。

1年間で約2万品目が値上げ

値上がりした主な食品(※)は、加工食品8530品目、調味料4808品目、酒類、飲料3970品目、菓子1332品目、乳製品985品目、合計約2万食品です。1商品数円から数十円の値上げも、トータルすると馬鹿にできない額になり、一世帯当たり年間約7万円も負担が増えるといわれています。

※帝国データバンク/特別企画「食品主要105社」価格改定動向調査(2022年9月30日時点)

値上がりした食品は高カロリーなものが多数

改めて、今回値上がりした食品を見てみましょう。ハムやソーセージ、カレールー、冷凍食品、水産缶詰などの加工食品、マヨネーズ、ドレッシング、だし製品、焼き肉のたれなどの調味料。焼酎、酎ハイ、ビール、発泡酒、などの酒類や清涼飲料。カルビーや江崎グリコのスナックやキャンディーなどの菓子類です。

4種のスナック菓子
値上がりした食品には高カロリーなものが多い(Ph/photoAC)
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これを見て、あることに気がつきませんか? 実は今回値上がりした清涼飲料水や加工食品、お菓子などは高カロリーなものが多くあります。たとえば、コカ・コーラ1本(500ml)が225kcal、ポテトチップスは1袋(80g)449kcalなど。また、酒類は、おつまみとして揚げ物やかわきものなどを一緒に買うこともあり、これもカロリー摂取や出費につながります。

食生活を見直すことで節約ヘルシーな生活に

食品が値上がりした際は、値上がりしたものの購入回数を減らせないかを考えることが節約の第一歩。加工食品やお菓子、ジュース、酒類を買う頻度を見直すことで、値上げの影響を最小限に抑えて健康的な生活を送ることができるようになります。

価格が安定している旬の食材を買う

さらに、価格が安定している旬の食材を中心に購入するのがおすすめです。今の時期ならば根菜類がおいしく、しっかりと噛むことで満腹感が得られるので食べすぎを防ぐことにもつながります。

かぶの浅漬け
旬の野菜を買い、余らせずに使うのが◎(Ph/photoAC)
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また、カット野菜よりも1個まるまるのものを買ったほうがお得であることが多いです。「野菜を買ってもつい余らせてしまう」という場合は、浅漬けなど日持ちする常備菜を作り置きするなどして、上手に使い切るようにしましょう。

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