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旬の大根の選び方と使い分け術 葉の近くはサラダ、真ん中は煮物、先端はおろしに

スーパーで大根を見比べている
おいしい大根の見分けかたを野菜ソムリエプロが伝授(Ph/photoAC)
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スーパーなどでほぼ1年中見かける大根は、旬の冬においしい野菜です。野菜ソムリエプロの福島玲子さんによれば、旬の大根は甘みがあってみずみずしく、やわらかいのが特徴だそう。そのなかでも新鮮なものの見分け方と、おいしく保存する方法を教えてもらいました。

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新鮮な大根を見分けるコツ&カット大根の用途別の選び方

大根の目利きは、色味とひげ根、重さが肝です。おいしいカット大根を見分けるコツもチェックしてみましょう。

丸ごと買うときは葉と根に注目、股割れはNG

大根を丸ごと買うときは、葉が緑色でイキイキとしてシャキッとしているものを選びましょう。根(実)は色が白く、固くハリがあって、見た目がみずみずしいものが新鮮でおいしいですよ。持ったときにずっしりと重いと、ス(中が空洞になっていること)が入っていなくて水分がしっかりと詰まっており、良品です。

大根
葉が緑色でシャキッとしているもの、表面が白くヒゲ根が少ないものを(Ph/photoAC)
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ひげ根は毛穴が浅く少なく、表面がなめらかなものがおすすめです。二股や三股になって変形しているものは、育った環境が万全でないことが多いので、避けましょう。

カット大根は用途によって選ぶと◎

カット大根を買うときは、表面がみずみずしくてきめが細かく、断面にスがないものがよいです。

大根の断面
断面にスが入っているものは避ける(Ph/photoAC)
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ちなみに、大根は部位によって味も食感も異なるので、カットしたものを買うときは用途によって選ぶといいですよ。葉の近くは辛味が少なく固めでシャキシャキとしているので、サラダや炒めものに。真ん中は甘みが強く、みずみずしくて食感が柔らかいので、おでんや煮物に向いています。先端は辛味が強いので、おろしにおすすめです。

大根の正しい冷蔵&冷凍保存法|根と葉を分けるのがコツ

安くなった大根を丸ごと1本買ったのはいいけれど、使い切れないということもありますよね。正しく保存すれば、冷蔵庫や冷凍庫で長く保管できます。

根と葉を分けるのが冷蔵保存のポイント

大根を1本丸ごと買ってきたときは、まず葉を切り落として根と分けましょう。葉がついたままだと、葉が根の水分と栄養を吸い上げてしまい、味や風味が落ちるからです。カットした根は乾燥を防ぐためにラップで包み、野菜室または冷暗所に置いておけば、1~2週間程度もちます。

カットした大根
大根を保存するときは葉と根を分けるのが◎(Ph/photoAC)
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葉は湿らせたキッチンペーパーに入れて包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。すぐにしおれてしまうので、できるだけ早めに調理しましょう。

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