人間関係

精神科医・和田秀樹さんが解説する「イライラの2大原因」、感情的になりそうなときは「3秒間の深呼吸」を!

セロトニン不足もイライラの原因に

また、酸素だけでなく、セロトニンも不足するとイライラしやすくなったり、ちょっとしたことでカッとなったりしてしまうそうです。では、セロトニンを分泌するためには、どんなことをしたらいいのでしょうか。

「朝日に当たること、リズミカルな運動をすること、スキンシップをすることなどです。昼夜逆転をしていても、朝日を浴びてから寝るという人ならいいでしょうが、お日様が上がる前に寝て、夕方に起きるという生活を続けていると、セロトニン不足になる可能性があります。

散歩をするときには、ぶらぶら散歩ではなく、リズミカルにシャカシャカと歩いたほうがいいようです。正しい呼吸法も、セロトニンの分泌を増やすためには大切です」

猫じゃらしで遊ぶ猫
ペットと遊ぶことでもセロトニンが分泌される(Ph/photoAC)
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ペットと遊ぶことや、マッサージでもセロトニンは分泌されるそうなので、スキンシップも兼ねて家族や親しい人にマッサージをお願いしてみるのも手です。

「カラオケボックスで絶叫しながら歌うことも方法の一つ。大声でシャウトすればストレス発散にもなりますし、何より気持ちを切り替えるのに有効です」

◆教えてくれた人:精神科医・和田秀樹さん

精神科医の和田秀樹さん
精神科医の和田秀樹さん(Ph/三浦憲治)
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わだ・ひでき。精神科医。「和田秀樹こころと体のクリニック」院長。1960年、大阪府生まれ。85年に東京大学医学部を卒業。東京大学医学部附属精神神経科助手、アメリカのカールメニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、現在は国際医療福祉大学特任教授、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部・東京医科歯科大学非常勤講師を務める。著書に『ついイラッときても感情的に反応しない方法を一冊にまとめてみた』(アスコム)など。https://hidekiwada.com/

構成/新藤まつり

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