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平均寿命は伸びる傾向!シニア猫のお世話どうする?「フード」「ベッド」「キャットタワー」で注意すべきこと

キャットタワーやベッドを見直してみる

愛猫の生活環境も年齢に応じたものに変えていきましょう。屋外で飼っている場合でも、高齢になったら、なるべく室内飼いに移行すると安心です。寒さがこたえるようになりますし、街中で遭遇するさまざまな危険から身を守ろうにも、機敏には動けなくなっているからです。室内の生活環境については、キャットタワーなどの大型遊具を見直しましょう。

「そもそもキャットタワーを使わなくなる子もいますが、中には登ろうとして失敗する子、登ったはいいけれど下りるときに失敗する子もいて、けがのリスクが若い頃より高くなります。高さを調節したり、背の低いものに交換したりできるとベターです」

ベッドをこれまで以上に快適なものに

また、1日の中で眠っている時間が長くなるので、ベッドをこれまで以上に快適なものに置き換えると、猫のQOLを高めることができます。

猫
ベッドをこれまで以上に快適なものに(Ph/イメージマート)
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「高さが抑えてあってアプローチしやすいものや、横になったときに体にかかる圧力を分散する仕組みを持ったものなど、シニア向けに開発されたベッドの導入を考えてもいいでしょう」

環境の変化は少ないに越したことはない

遊具やベッドの見直しを提案しましたが、一方で、猫は環境の変化を嫌う動物なので、変えずに済むところはなるべく変えないのも、シニア猫のQOLにとって大切なことです。

「ストレスになるような変化は極力避けましょう。新しく後輩猫を迎えるのは、なるべくなら先輩猫がまだ若いうちがいいですね。シニアになってからだと、ストレスに対する抵抗力も落ちている場合があるので。お引っ越しも同じ理由で、もしも計画できるなら、猫を飼い始める前か、飼い猫の若いうちがいいです。シニア猫を新しい環境に住まわせるのはなるべくなら避けたほうがいいと思います」

保険に加入している飼い猫の平均寿命は15年前後ですが、野良猫は一般に5年前後だといいます。野良猫が長く生きられないのは、飢えや感染症、事故、寒さなどの要因がありますが、過酷な環境で生きるストレスも影響していると考えられます。猫にストレスは禁物です。常にのほほんと暮らしてもらえるように、できるだけのことをしてあげたいですね。

◆教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

山本
獣医師・山本昌彦さん
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獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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