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カフェで頼むなら低カロリーのブラックコーヒーより「ラテ」がおすすめのワケ 管理栄養士が語る 

テーブルに置かれたカフェラテ
カロリーが高そうなラテ、ダイエット中は避けるべきか(Ph/イメージマート)
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暑くなってきて薄着になると気になるのが体型。そこで、『国内最大級の食事管理アプリ『あすけん』公式 結局、これを食べるが勝ち 』(ワニブックス)を出版した管理栄養士・道江美貴子さんに、簡単にできるアラフィフにおすすめの「食べ痩せ術」を教えてもらいました。

低カロリーの「ブラック」よりも「ラテ」のほうが栄養価は高い

カフェでコーヒーを注文するときに、本当はカフェラテを頼みたいところを、カロリーが低そうなブラックコーヒーで我慢するという選択をしている人もいるはず。でも実はすごくもったいない選択をしていると道江さんは言います。

ブラックコーヒー
カロリーで考えるとラテよりブラックのほうがヘルシーでダイエット向き?(Ph/イメージマート)
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「確かにカロリーだけで見れば、乳製品がはいったラテは高め。でもラテのほうが栄養価で見れば高く、牛乳ならカルシウムを効率的に摂ることができます。

さらには、最近はカフェのメニューの定番になりつつある『ソイラテ』。牛乳ではなく大豆が原料の豆乳を使ったラテですが、豆乳に含まれる大豆たんぱくは、たんぱく質の中でも食事誘発性熱産生(DIT)が高く、基礎代謝を高めることから、ダイエット中の強い味方になってくれます」(道江さん・以下同)

女性ホルモンが減少しがちなアラフィフこそ「ソイラテ」を頼むべき

ソイラテにして豆乳を摂取することで、ダイエットの強い味方になるだけではなくアラフィフ女性の健康にも役立つそうです。

大豆と豆乳
女性ホルモンが減少しがちなアラフィフこそ「ソイラテ」を頼むべき(Ph/イメージマート)
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「豆乳には、女性に不足しがちな鉄、女性ホルモンエストロゲンの働きをサポートしてくれるイソフラボン、栄養素の代謝を助けるマグネシウム、記憶力の改善を助けるレシチンが含まれます。なので、たくさん栄養素が摂れる豆乳は、飲まなきゃ損なのです。

最近ではラテのミルクをアーモンドミルクやオーツミルクに変更できるカフェが増えていますが、これらの植物性ミルクもそれぞれ栄養価に特徴があります。アーモンドをすりつぶして作るアーモンドミルクは、若返りのビタミン、ビタミンEを含みます。オーツ麦が原料のオーツミルクは、食物繊維が含まれる低カロリーのミルクです」

ブラックコーヒーも悪者ではない

とはいえ、コーヒー自体にも健康効果が期待できるので、ブラックを飲むのが悪いわけではないそうです。

「コーヒーは交感神経を刺激し、血行改善や新陳代謝を促進してダイエットにも効果的なカフェイン、強い抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているので、朝のコーヒー習慣はおすすめです」

卒業したいのは「缶コーヒー」、糖質に要注意!

ただ、カフェではなく、自動販売機やコンビニで缶コーヒーを買う習慣がある人は、要注意だそうです。

「コンビニやスーパーで売っている缶コーヒーやラテの裏の栄養成分を見たことはありますか? 缶の飲み物には糖質が10g以上含まれているものが多くあります。スティックシュガー1本で4gなので、その倍以上の糖質です。『微糖』と書いてあっても安心できません。ダイエットを考えているなら甘い缶コーヒーからは卒業しましょう」

◆教えてくれたのは:食事管理アプリ『あすけん』管理栄養士・道江美貴子さん

食事管理アプリ『あすけん』管理栄養士の道江美貴子さん
食事管理アプリ『あすけん』管理栄養士の道江美貴子さん
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女子栄養大学栄養学部卒業後、大手フードサービス企業に入社。100社以上の企業で健康アドバイザーを務め、食事管理アプリ『あすけん』の企画・コンテンツ制作・開発管理などに携わる。現在、株式会社asken取締役としてあすけん事業統括責任者を務める。近著に『国内最大級の食事管理アプリ『あすけん』公式 結局、これを食べるが勝ち 』(ワニブックス)がある。『あすけん』公式サイトhttps://www.asken.jp/

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