趣味・カルチャー

岸本葉子さんが続ける週3の「ZUMBA」、腰痛改善や”体内年齢”15歳若返りも!?【趣味のススメ】

エッセイストの岸本葉子さん(59歳)は、体内年齢が44歳だという。そんなに若々しいのは、趣味の「ZUMBA(ズンバ)」のおかげかもしれません。ZUMBAとは、主にラテン系の音楽で行われるダンスフィットネスエクササイズのこと。速いリズムと遅いリズムの曲を組み合わせたインターバルトレーニングです。岸本さんにZUMBAの魅力を教えてもらいました。

ZUMBAを始めたきっかけ

岸本さんがZUMBA を始めたのは2017年頃。認知症の父親を5年間介護して最期を看取った経験から、長く自立して日常生活を営むには筋肉が大切だとジムに通っていたのがきっかけとなりました。

ZUMBAのウェア
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◆エアロビクスよりも簡単?

「ジムでは筋力トレーニングをしていたのですが、なんとなくZUMBAの教室に足を踏み入れました。青春時代の1980年代はディスコが流行したのですが、私は行ったことがなかったので、音楽に合わせて踊るのは初体験でした。リズムにのって体を動かすのはこんなに気持ちがいいものなのだと、生まれて初めて知ったのです。それまで考えていた悩みや仕事がリセットされる快感もあり、自分に合っていると感じました」(岸本さん・以下同)

アップテンポの曲に合わせて踊るのは初心者には難しそうですが、エアロビクスより簡単だと岸本さんは話します。

「エアロビクスのクラスにも参加してみたのですが、振り付けのようにステップを覚えなければいけなかったんです。でもZUMBAは見よう見まねで、頭を空っぽにして体を動かせるんです。週に3回ほど通っています。

1回目の緊急事態宣言中はジムが休みだったので、YouTubeの動画を見ながら自主的に踊っていました。いつの間にかZUMBAなしではいられないくらいはまっていました(笑い)」

寝付きがよくなり、腰痛改善も

ZUMBAを始めて、寝付きだけはでなく、悩まされていた腰痛もほとんどなくなったそう。ヒップも引き締まって、体組成計に乗ったときに表示される“体内年齢”は実年齢よりマイナス15歳をキープ。

ZUMBAをしているイメージ
Ph/Getty Images
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◆「動脈硬化にはなりません」と医師からお墨付き

「体内年齢はZUMBAだけではなく、40歳頃から和食に切り替えた影響も大きいと思います。主食は胚芽米や玄米で、たんぱく質は魚や大豆類から摂って肉は少なめ、そして野菜をたくさん食べています。この食生活にしてから便通がよくなりました。ヘアメイクさんには、透明感のある肌になったね、と言われました。

血液サラサラテストをしたときには、赤血球がしなやかで弾力があるので、動脈硬化には間違ってもなりません、と医師に太鼓判を押されました。自然の摂理で誰もが老化していきますが、その下降が緩やかになるといいですよね」

派手なウェアを着ることで気持ちも若々しく

変化があったのは体だけではありません。ZUMBAのクラスでは袖を切ったデニムのブルゾンやヒョウ柄のレギンスを着用して踊ることで、心も若々しくなったといいます。

ZUMBAのシューズ
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◆アイドルみたいなポーズも慣れれば楽しい

「50歳を過ぎてあんなに派手な衣装を着ると思いませんでした(笑い)。でも私の服なんておとなしい方で、ほかのかたはもっと派手なんです。初めは恥ずかしくて、筋トレをしていたときのTシャツとジャージーで参加していたのですが、かえって悪目立ちしてしまったので開き直りました。ZUMBAはファッションを楽しむ人も多くて、そういう“自己解放”も魅力の1つなんです。

ダンスには指さしポーズや、手で顔をなでつけるポーズなど、昭和のアイドルみたいな決めポーズがあるので最初は恥ずかしかったのですが、慣れると楽しいんです。鉄砲でお互い撃つようなポーズをして、ふざけて撃たれたフリをしたりして、無邪気なんですよね」

ダンス未経験でも「新しい自分」の発見に

岸本さんは、「自分は向いてない」と思う人こそ、ZUMBAを試してほしいと語ります。初心者や高齢者向けのZUMBA GOLDもあります。

「私が通っているクラスは40代~70代のかたが多く、男女比は1:3で女性が多めです。ZUMBAはエクササイズというよりも“踊るパーティー”のような趣旨で、楽しく汗をかくことが一番の目標です。上手さにこだわらなくていいので、まずは3回続けてください。

音感がないから、ダンスをしたことがないから、派手なことはイヤだから、一人で運動をする方が性に合っているから…、これは全部私のことなんですけど(笑い)。こういうかたに、ぜひやっていただきたい。知らなかった自分を発見できると思います。趣味は私にとって、知らなかった自分との出会いです」

エッセイストの岸本葉子さんの自宅
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◆コロナ禍でも感じられる人とのつながり

自宅マンションに一人で暮らしている岸本さんは、生活に趣味を取り入れることが大切だと言います。

「私の場合はずっと仕事人間で、仕事関係の友人ばかりでした。だから似ている人とばかり付き合っていました。それに仕事は自分の意思と関係なく終わりが来るもので、そこで交友が途絶えてしまう可能性があります。だけど趣味は自分の意思で続けられますね。

趣味で出会うと、それまでと全く違う背景や価値観を持つ人に触れることができます。その多様性の気づきが趣味にはあります。趣味でつながると広がりができて、コロナで会えなくても支えられている気がします。いまのような世の中では、趣味で定期的に顔を合わせる人がいることや、お互いどうしているかなと気遣えることは、こんなにも心強いものなのかと感じます」

この人に聞きました:エッセイスト・岸本葉子さん

エッセイスト・岸本葉子さん
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1961年6月26日生まれ。神奈川県出身。東京大学教養学部卒業後、会社勤務を経て中国に留学。帰国後エッセイストに。食・暮らし・旅のエッセイのほか、俳句のエッセイも多数。著書に『NHK俳句 岸本葉子の「俳句の学び方」』『NHK俳句 あるある! お悩み相談室 「名句の学び方」』(共にNHK出版)など。2015年より『NHK俳句』の司会を務める。http://kishimotoyoko.jp/

取材・文/小山内麗香

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