不調改善

片頭痛と緊張型頭痛で違う原因と対策 症状を緩和するには?ヨガインストラクターが紹介するストレッチ、食べ物

頭痛を予防・緩和する食材

片頭痛には、血管の緊張を和らげる「マグネシウム」や頭痛の頻度や持続時間の減少に効果があるとされる「ビタミンB2」が有効です。「わかめ」と「鶏卵」はマグネシウムとビタミンB2の両方を含むので、スープにして飲むとよいでしょう。

わかめと卵のスープ
偏頭痛にはわかめと卵の組み合わせがおすすめ
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緊張型頭痛には、血流をよくする「ビタミンE」が豊富な食材として「アーモンド」がおすすめです。スライスアーモンドをサラダなどにトッピングすると、毎日の食事にも手軽に取り入れることができます。

サラダ
スライスアーモンドをトッピングに使えば手軽に取り入れられる
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なお、赤ワイン、チーズ、チョコレートなどには、片頭痛を誘発する可能性がある物質が含まれているので摂りすぎには注意してください。

頭痛を緩和する漢方薬

痛みが強いときには我慢せず、自然由来の生薬からできており、一般的に副作用が少ないといわれる漢方薬などを服用するのもひとつの方法です。

また、漢方薬は根本的な体質改善を得意とするため、起きている痛みの緩和だけでなく、頭痛を繰り返しやすい人の予防としても効果が期待できる可能性があります。

頭痛を緩和するには「体を温めて冷えを取り除く」「血流をよくする」「筋肉の緊張を和らげる」といった働きのある漢方薬を選びましょう。

おすすめの漢方薬

・呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

頭痛によるズキズキとした痛みや吐き気などがある人に用いられる漢方薬です。体の表面の血管を拡張させて発汗を促し、体の表面を温めることで、頭痛に働きかけます。

→呉茱萸湯について詳しく知る

・葛根湯(かっこんとう)

全身や局所の血流をよくし、体の中心部の冷えを取り除くことで、頭痛に働きかける漢方薬です。また、筋肉の緊張を和らげることで首や背中の緊張をほぐし、肩こりの改善にも効果が期待できます。

漢方薬を始める際の注意点

漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。

ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

◆教えてくれたのは:ヨガインストラクター・高橋かなこさん

白いスポーツウェアを着た女性
ヨガインストラクターの高橋かなこさん
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たかはし・かなこ。RYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクター。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスンを得意とする。自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食と思考が大切だと痛感し、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp)などで精力的に情報発信を行っている。

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