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66歳オバ記者が感じる「ひとり暮らし」の寂しさ 身内が相次いで亡くなり“お隣さん”も引っ越し、体調不安でどうする?の事態

オバ記者
若い頃とは違う寂しさを感じるようになったオバ記者
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ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子(66歳)。ここ数年、愛猫や身内の死を相次いで経験。昨年は自身の大病で手術、入院をした。最近、ひとり暮らしの寂しさを感じることが増えてきた。そんなオバ記者が綴る「健康不安」と「寂しさ」について。

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左上腕部から肩にかけてズドーンと痛みが…

あっちが痛い、こっちがつらい。子供のころ、おばあちゃん子だった私には不思議で仕方がなかったの。年寄りの話といえば話題の半分くらいがそれ。が、今は私が2日に一度、3日に一度くらいの割合でどこかが痛いんだよね。

オバ記者
母ちゃんが亡くなってから通っているタイマッサージ
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たとえば右足の脚の付け根が痛い。ヨガをすると右足の踏ん張りが効かないのはそのせいでね。ときどき階段を登ろうとして、足がこわばって上がらなかったりする。でもそれはまだいい。気になるのは左上腕部から肩にかけて、夜寝る頃になるとしびれてズドーンと痛くなることなの。50代半ばから不整脈がでて血圧は上が160超え。今は血液サラサラにする薬と血圧とコレステロールをコントロールする薬を飲んでいるけど、ふとした瞬間に息切れがするし、ときどき心房細動という首を絞められるような心臓発作を起こす。だから左側の痛みは、「えっ、心臓に異変? ってことは心筋梗塞の前兆? 私、やばい?」とたちまち頭の中に警戒警報が鳴り響くんだわ。

お世話になっていた“お隣さん”が引っ越し

その警報がこれまでより大きく鳴り響いたのは、つい最近、私の部屋の隣に住む4歳年下のSさんが引っ越してしまったからよ。親の介護で実家に帰ると言われたら、同じ道をたどった私は他人事じゃない。でもそれはそれ。昨年の秋、卵巣と子宮を全摘して退院したら、お赤飯にお団子、野菜ジュースなどなど、すぐに食べられるものをパックにしてドアにかけてくれたの。先日、大風邪をひいたときもそう。Sさんも病気で伏せっていた時期があるから風邪のときはカップ麺と鰻とか、差し入れも小技が効いているわけ。

オバ記者
昨年、卵巣がんの疑いで手術を受けた時のオバ記者
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こういう人が身近にいるありがたさって、いなくなって初めてわかるんだよね。しかも私の住む千代田区は人口7万人に届かない都心過疎。もうね。これまで弱音を吐いたらダメだと思って踏ん張ってきたけれど、ひとり暮らしがこんなに心もとないものだとは思わなかったのよ。弟、義父、愛猫、母、親友をこの5年で次々に亡くして、私の身内のほとんどが消えた寂しさが一気に押し寄せてきた感じ。

オバ記者の母親
母ちゃんも天国に…
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もう、どうするよ。若い頃は寂しいときはやたら動き回って紛らわせたけど、ろくなことにならないんだよね。私のダメ男遍歴だってみんなこういうときに魔がさしてる。ま、今となればダメ男でもいないよりマシか、とかふと思ったり……。いや、それはダメ!

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