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66歳オバ記者、定期検診で「膵のう胞」が見つかりモヤモヤな年越し 「気をもんでも答えがすぐ出るわけじゃない」の心境に

医者のいうことはわかんない?

膵のう胞は膵臓にできた“のう胞”、つまりイボみたいなもので、そのイボもタチの良し悪しがある。たいがいは良しだけど、ごくまれに悪しもある。今は良しだけど、やがて悪しになるものもあるから定期的に検査しましょうと、こういうワケよ。

というと、なんとなく“楽勝”みたいだけど、がんを発病して20年近い御年91歳のボーイフレンドは「医者の言うことはわかんないからなぁ。あんまり楽観しないほうがいいよ」と脅かすんだわ。そう言われたら、今のところ“膵のう胞”が大学病院の見立てだけど、見立て違いで、がん、という可能性がないわけではない…ような。

オバ記者
友達に楽観しない方がいいと言われたり、大丈夫という人もいたり…(写真は大学病院で診察を待っている時のもの)
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そんなことを考えていたら、先日、古いライター仲間のМさん(58歳)と久しぶりに会ったら、前回の記事を読んでくれたのね。会うなり、「のう胞? ぜんぜん関係ないよ。私なんか数年前の人間ドックで肝臓に14個ののう胞が見つかったんだよ。その時はちょっと心配したけど、次の検査のときに看護師さんが『大きくなってないし大丈夫。のう胞は知らないだけで年をとるとたいがいの人ができてるから』と言ってくれたの」と言うのよ。

検査をしたら「膵のう胞じゃなかった」友人も

もうひとり、同い年の元イケメンのHさん(66歳)とランチをしたら、「数年前にオレも膵のう胞があると言われたよ。でも検査したらCTの画像がそう見えただけで、のう胞でもなんでもなかったの。でもハッキリするまではイヤな気持ちだよね」と気遣ってくれた。

ふたりと話して、“のう胞は珍しくない”とわかっただけで、ちょっと気が落ち着くんだよね。

そうそう。「医者にはかかるな」という考え方があるじゃない? 医者不信というか、日本の医療制度がけしからんと怒っている人たちよ。でもそれって、もとから体力に自信があって規則正しい生活をずっとしてきた人にだけ許されることだと思うんだわ。

自称ギャンブル依存症&原稿締め切りで徹夜、徹夜をしてきた、30~40代。不摂生の限りをつくしてきた私は、検査をしないなんて道はないのよ。検査して何か見つかって、治療するか、経過観察するか。まぁ、今どきの精密な検査機器にかかったら、何か出てきて当然な気もするし。ただ、その“何か”が何かが問題なんだけど、今、気をもんでも答えがすぐ出るわけじゃない。ああ、もう、やめたやめた。半月後の検査日になるまで、考えるの、やーめた。

そうこうしている間に日が暮れて夜が明ける。クリスマスは神宮前の友だちの家でお茶をしたあと、久しぶりに表参道を散歩した。

オバ記者
久々歩いた表参道。2024年も頑張るぞ!
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でね。実は先日からまとまったものを書き始めていて、家から40分歩いて東京駅が見えるネットカフェのある『丸善の3階』に通っているのよ。人の気配があるけど静かで、眺望も最高。この環境で、今、やれることは今やる。2024年は捨て活も仕事もガチで行くわよ。

みなさん、良いお年を。

◆ライター・オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
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1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

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