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66歳オバ記者、「取材申し込んだのに…」とライターに言われるも思い出せず 物忘れではなかった「意外な顛末」 

「それ、私じゃないよ」

こういう“行き違い”が起こると、とっさに身構えちゃうんだわ。年に何度もない取材の申し込みを断っておいて、そのことをすっかり忘れているって、これはもう物忘れのはんちゅうを超えているよ。

背筋が強張りだした。が、次の瞬間、ちょっと思い当たることがあり、念のため、「取材のテーマは何?」と問うと「離婚ですけど」とライター嬢。このひと言で瞬時に解決したね。

「それ、私じゃないよ。私より若くて才能ある、『離婚してもいいですか?』という漫画を描いているイラストレーターの野原広子さん!」と私。「ヒェーッ、私、なんてことをしたのかしら」とライター嬢は顔を引きつらせてたっけ。

「野原広子って本名ですか? いい名前ですよね」と初対面の人から言われると、「はい、本名です」と答える。で、相手によっては「でも野原は離婚した夫の姓で、語呂がいいから結婚したけど、残念ながらうまくいきませんでした」と、余計なことまで言うこともある。私にとって“離婚”は40年も前の記憶のかなたの出来事だけど、それだけになんの感情もなくつらつらと口から滑り出るんだわ。

もうひとりの野原広子さんがオバ記者と間違われてないか気になる
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それにしても、気がかりなのはもうひとりの野原広子さんよ。「オバ記者ですよね?」とか聞かれていやな思いをしてはいまいか。昨年暮れの「野原広子ちがい」の一件からすごく気になっている。

◆ライター・オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
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1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

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