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66歳オバ記者、相次ぐ体の不調の末にたどり着いた「今できることはなるべく早くする」の境地

「健康診断はしません」とは胸を張れない

いずれにしても、医学は日進月歩というけれどそんなにアテにしていいものじゃないと内心思っている。それでも私は病院無用論者にはならない、てか、なれないんだよ。大きな声ではいえないけれど、若い頃の不摂生のつけ払いをしている身だもの。健康診断はしません、なんて胸を張れるような身分じゃないんだって。

そんなわけで、今できることはなるべく早くすると決めた私は、墓参りついでに母親の従姉妹のT子姉ちゃんに会いに行ったんだわ。T子姉ちゃんと言っても今年80歳。頭脳明晰で、手八丁口八丁とはこういう人をいうんだね。出された料理、みんなバカうま。

そのT子姉ちゃんが「75過ぎてからだよ」と言うの。「膝の手術をしたかと思えば、次は腰で…」。早口で病歴を並べだして、ん? 今、がんの手術をしたって言ったよね? でも見るとお肌はピカピカで顔にほとんどシワがない。つまり“年寄り”じゃないんだよ。

オバ記者
今年80歳のT子姉ちゃん家でご馳走をいただく
写真7枚

が、私はT子姉ちゃんみたいなわけにはいかないだろうなと思う。それでも仕方ないかとあきらめ半分の気持ちで、黙々と天ぷらときんぴらと手作りこんにゃくに箸を伸ばしていたのでした。

◆ライター・オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
写真7枚

1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

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