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《前科8犯男性も会場に!》66歳オバ記者が地元での講演会で語った「93歳母親の在宅介護」、「母ちゃんに守られている」と感じた出来事

「前科8犯」の思わぬゲストが“乱入”

「オバが講演会をするなら」と占い師の森冬生さん、作家の酒井あゆみさん、刑務所で管理栄養士をしていて『めざせ!ムショラン三ツ星』の著者の黒柳桂子さんが、愛知県岡崎市から陸の孤島のわが桜川市まで来てくれるというんだもの。これだけの豪華メンバーを放っておく手はないから、急きょ、ゲストと私のミニトークショーを思いついたのよ。

オバ記者
左から酒井あゆみさん、森冬生さん、オバ記者
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そうしたら、実はもっとすごいゲストが会場に潜んでいたのよ。ムショで管理栄養士をしている黒柳さんが「ムショのご飯は臭くない」と言ったら、「そうだ! 臭くねーぞ」と最前列のはしっこから声が上がったの。見れば私と同世代かやや年下のおじさん。

『めざせ!ムショラン三ツ星』の著者・黒柳桂子さん
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「ムショの関係者ですか?」と黒柳が聞いたら「いや、入ってた。8回!」だって。「ん、どういうこと?」とピンとこないでいたら、「はいはい、マイク!」とすかさず横からマイクを渡した編集担当者。

「俺は8回、刑務所に入りました。この前まで府中にいました」とおじさんはハッキリした声で語る。

「ああ、リピーターさんですね(笑)」と黒柳がいうのでやっとピンときた私。「もう、おいしいところ、全部持ってかないでよ〜」と前科8犯のおじさんに言うと、会場は大爆笑よ。

仕込んだ? まさか! “なんかやってんな”とふらりと入ってきたそうよ。

オバ記者
ぶらりと入ってきて大物がいいところ全部持っていった気がする!?
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大勢の人の中には今回も地元に住んでいる同級生の姿があって、話せば子供の頃のまんま。みんな、いい感じの初老のおっさん、おばさんになっていてそれがわけもなく嬉しいんだよね。同級生たちと記念写真を撮ろうということになったら、カメラマンの浅野剛さんと、同級生の郡ちゃんが同時にカメラを向けてくれたの。誰かが「芸能人みたいだな」と言って大笑い。

こうして雪の講演会はあったかい気持ちで終わったのでした。

◆ライター・オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
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1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

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