不調改善

目や口などにサインが!顔のパーツを見て体の不調を読み取る「顔診断」

東洋医学では患者を診る時に4つの診断法を用いるが、その1つが顔を見て、体調や体質を診断する顔診断(望診)だ。顔のどこにどんな不調が現れるのか? 例えば胃の調子が悪い時は目の下や鼻、上唇に、肝臓が不調なら、眉間にシミやたるみ、吹き出物などの“不調のサイン”が出るという。

これらの兆候に気づき、不調の原因を改善することが大切。今の時季に現れやすい症状を顔のパーツごとに見ていこう。

サイン1 目の様子が変!?

眼球は毛細血管が集中しているため、体内を循環してきた血液の状態が現れ やすい場所。さらに、充血や目の下のたるみなども見逃せないサインだ。

【目の充血】

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スマホの見すぎなど目の使いすぎによる眼精疲労やドライアイだけではない。胃腸に負担をかける甘いものやアルコールの摂りすぎでも、目は充血する。

【白目が黄色くにごる】

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消化器系に負担がかかっている時に現れる。その他、動物性脂肪の摂りすぎで肝臓が疲れると現れるサインでもある。

【目頭のイボ】

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イボのほかにも、ニキビやほくろが目頭より少し鼻よりの位置にできたら、胃腸の疲れがたまっている証拠だ。

【目の下がたるむ】

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不要な水分が体内に停滞していると、目の下に水がたまったように膨らんだり、たるんだりする。これは決して老化のせいだけではない。また、清涼飲料水や果物、アイスクリームなど冷たい飲食物の摂りすぎが原因のこともある。

【左目の周りのシミや吹き出物】

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ジュースやアイスクリームなど冷たくて甘いものや、お酒を飲みすぎた時に出現。ちなみに右目の場合は、動物性食品や塩分の摂りすぎを警告している。

【まぶたや目の周りが黄色い】

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消化器系の疲れや肝臓、胆のうの働きが過剰になっている時に出てくる色。目や周辺が「黄色い」時は胃腸を労ろう。

サイン2 口の異変

消化器系と直接つながっている口は、胃腸の状態が如実に現れる場所。食べすぎが原因で炎症が起きる場合があるが、これは体が食べ物を拒んでいるサインでもある。

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【口角が切れる】

左の口角には膵臓、右の口角には十二指腸の状態が現れている。不調だと口角にできものなどの炎症ができたり、口の端が切れてしまうこともある。

【唇にほくろがある】

上唇のほくろには胃の消化機能の低下が現れている。放置すると十二指腸や小腸、大腸にまで影響が及ぶ危険があるので注意が必要だ。下唇のほくろ、特に膨らんでいる場合は腸にポリープや腫瘍が形成し始めている可能性がある。気になるなら病院で受診を。

【唇の輪郭がぼやけている】

胃腸が元気で正常に働いている時は、唇の輪郭がくっきりしている。逆に疲れて力が落ちている時は、唇と肌との境がぼやけて、締まりのない印象になっている。

【口内炎ができやすい】

ストレス過多や辛いもの、油もの、甘いものを食べすぎると胃に熱がこもり、口内炎を引き起こす。口の中を噛んで口内炎を作ってしまう人は、口腔内の緩みが原因。甘味を控えると、口の中が徐々に引き締まってくる。

唇が厚ぼったくなった】

下唇が極端に膨れている時は腸が正常に働かず、便秘しやすい状態。食事や運動で改善を。また、甘いものの過剰摂取で胃が膨張し、働きが低下すると上唇が膨らむが、原因となっている甘いものを減らすと元の厚みに戻る。

【口&唇の乾燥】

口の中が乾燥すると感じる時は、消化器全体の機能が低下している。ストレスなどの精神的負担が原因であることが多く、自律神経のバランスが崩れ、リラックスできなくなっている。唇は上唇が胃、下唇が大腸を表す。上唇が乾燥しがちなら胃に熱がこもっていることが多い。梅雨や夏など湿度の高い季節に皮がめくれ、縦じわが気になる時は要注意。辛いものや塩辛いもの、肉類を摂りすぎていないか、食習慣の見直しを。また、下唇の縦じわが目立ち、皮がめくれている場合は腸内が乾燥している。まめな水分摂取を心がけて。

サイン3 鼻の七変化

くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど呼吸器系の不調が現れやすい場所。さらに消化器系や、夏に調子を崩しがちな心臓からのサインも出る。

【鼻筋の吹き出物】

目と目の間の鼻骨部分から、5mmほど下の場所に脾臓の状態が現れる。ここにうっすらと黒い線が見えたら慢性的に消化器系が弱っている証拠。さらに鼻筋には胃の状態が現れる。ここに大きなほくろができたり、吹き出物が出やすい場合は、胃の働きが鈍っている。

【小鼻にイボがある】

小鼻は「迎香」という大腸とつながる経絡上にあるツボ。ここにイボや大きめのほくろが出現したら、大腸の機能が低下しており、便秘や下痢などの症状が出ているはず。

【いちご鼻】

鼻は年齢を重ねてもニキビが出やすく、角栓で毛穴が詰まるなどトラブルの多い場所。これは胃腸の機能低下が原因。消化不良を起こすとニキビなどの症状として現れる。アルコールや刺激物、甘味などの過剰摂取を控えて。

【鼻血が出やすい】

胃腸を疲れさせる甘いものを食べすぎると毛細血管が拡張する。この状態になると、鼻の粘膜は薄いため、ちょっとしたことで鼻血が出やすくなる。

肌や髪にも不調のサインは現れる!(写真/Getty Images)
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サイン4 肌トラブル

「顔色が悪いけど大丈夫?」と誰かを気遣うように、人は肌色で健康状態を判断する。その他、ほほやあごに出るサインの読み方も教えます。

【肌が黄色い】

黄色い吹き出物ができ、肌が黄色くくすんでいる。また、鼻先や額、口の周りが黄色っぽい。このような時は消化器系、特に膵臓の調子が悪い。大腸の働きが悪く、余分な水分がたまっている時にも現れる。

【あごの吹き出物】

体が冷えて体力が低下している人は、それを補うようにナッツや乳製品、卵など、栄養価の高い食物を欲する傾向がある。だが、消化吸収力も衰えているため、胃腸に負担がかかり、あごの吹き出物となって現れる。

【ほほの湿疹や吹き出物】

肌は体をガードするだけでなく、外の異変をいち早くキャッチするセンサーでもある。特に寒暖差や湿度の変化には敏感に反応し、汗腺を開閉して体温を調節する。しかし、湿度が高い時は体内の余分な水分を毛穴から排出できず、湿疹が出ることもある。また、大腸の排泄がうまくいっていない時も、ほほに吹き出物が現れる。

【おでこのほくろ】

小腸からのサインで、消化器系がうまくいっていない時に現れる。ただ、ほくろが急に濃くなったり、大きくなったりするなど、突然変化した場合は、脳疾患の前兆の場合もある。心配ならすぐ病院へ。

サイン5 髪の毛も変わる

きれいな髪を保つには血液の量と質が大切。加齢とともに衰えがちだが、それだけではなく生活習慣や偏食によっても抜け毛や白髪などのトラブルが起きる。

【耳の後ろの白髪】

目の使いすぎは血液を消耗させる。スマホの見すぎなどには注意が必要だ。耳の後ろ付近に白髪が出るなら脾臓、膵臓、胃が不調。前頭部なら腎臓と膀胱からのサインなど、生える場所によって判断できる。

【生え際の産毛が濃い】

生え際は大腸からのサインが出る場所。大腸が冷えて充分に動いていない時には、濃い産毛が生えてきたり、ほくろやイボが出る場合がある。

※女性セブン2018年6月7日号

 

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