61歳オバ記者、11kg痩せた “月曜断食”はやめた…？茨城＆栃木で食い倒れ旅　

「７か月で11kgの減量」――この成果をあげられたのは、月曜日は食べ物を絶ち、基本は水だけで過ごす“月曜断食”を実践してきたから。

年末の忘年会シーズンを、“断食”しながらどうやって乗り切っているのか？　連載123回目は、オバ記者が久しぶりに“月曜断食”について書きます。

＊　＊　＊

最近、私に「よく着たよね、ZOZOSUIT！」と言う人の次の言葉は、「で、“月曜断食”は？」で決まり。ここのところ、“月曜断食”の“げ”の字も書かなかったからねぇ。

4月9日（マイ記念日になりそう）から始めて７か月。約30回、まがりなりにも断食をして、週に４日はゆるい糖質制限の食事を、まあ、我ながらよくやったと思うわ。で、ここ１か月はお休み中。毎日、普通の食事を普通に食べ、お酒を飲んで酔っ払いつつ、次はどうするか考え中なの。

”月曜断食”はお休み中？

そういえば昔、茶道、華道を習っていた人が、土日の遊びに参加するようになったとき、必ず、「お茶はお休み中です」と言うんだわ。これ、どうも日本古来の習い事には付きものの言葉で、いずれ復活するつもりだけど、今は事情が許さないので…というニュアンスを含ませる。バッサリと切らないところが、さすがだな～と感心したわ。で、その後、彼女らがどうしたかは、まあ、聞かぬが華だよね。

そんなわけで私も「“月曜断食”はお休み中」です。

なぜか？　暮れの忘年会シーズンに入って月曜日の宴会を、「断食日なんで」と断るのは、ばかばかしいと思うから。それだけじゃない。「そば食べに行きませんか？　車、出しますよ」と誘う、要は“悪い友達”との縁が切れないわけよ。

以前書いた栃木食べ歩きツアーに引き続き、今回も主催者のＵ氏から、茨城＆栃木うまいものツアーのお誘い。ドライバーはＵ氏で、同行者は外資系証券に勤める女子Ｎさんと、私の幼友達で、“元美少女、今酒飲み”のＦ子の2人。ってことは、その日はダイエットなんかクソくらえよ。

1軒目は茨城県石岡市のかやぶき屋根のそば屋さん『かまたや』。

新そばに天ぷら、もつ煮込み、日本酒…

「遊びじゃねーんだかんな」

ここの新そばを1年待って神奈川から車を飛ばしてきたＵ氏は、意気込みが違う。注文が終わったとたん、そう言って私らの前に胃薬をボンッと置く。そうしたら“元美少女”のＦ子は、「これもいいよ」と、愛用のノニゼリーを配りだしたって、どんだけ？

「天ざるでいいでしょ？　それからここの牛すじの煮込みと、もつ煮込みで日本酒を飲むべし」

ドライバーのＵ氏は自分は飲めないけど、私らには味わせたいというの。もちろん、午前中に飲む日本酒は、そらもう、ひと口含んだだけでバチ当たりなおいしさだって！　で、肝心の野菜の天ぷら付きのざるそばは、私ら、一口ごとに「う～ん」とうなりっぱなし。

体に”月曜断食”の習慣が残っていた

って、こんなことを書いていると、コメント欄に「何のコーナーですか？　DIETポストセブンですよね？」なんて書かれちゃうから、このへんにしとくわ。

でね、ここからが肝心なんだけど、炭水化物も含めて食べたいものを食べてのこの1か月、、体重は最大に減量した”11kg減”にプラス2kgにしかならないのよ。

よく考えたら、私の体に“月曜断食”の習慣が残っているんだと思う。ご飯やそばを「食べたい」と思うのはお日様が出ている間だけで、夕飯に食べたいと思わないの。夜は野菜サラダか鍋か、肉、魚料理が「食べたいもの」。あと缶酎ハイ350mlを1本。忘年会ではその8倍くらい飲むけど、そうすると2、3日はお酒抜きだし。それも何の苦も無く、無意識に体が調整しているの。

人間の体って、私らが思っているよりずっと記憶装置が働いているんだね。“月曜断食”をしてから、空腹はとりあえず水を飲んでしのぐっていうのも習慣化していたし。

とはいえ、それも積み重ねでね。調子に乗って“悪習慣”を体に覚えさせると、また元の木阿弥だから気をつけないとね。