趣味・カルチャー

歯科医師・石井さとこさん、仏映画に学ぶ「若さにこだわってたらエレガントになれない」

女性なら誰でも、年を重ねても魅力的でありたいものです。

歯科医師・石井さとこさん

ミス・ユニバース・ジャパンでの指導経験もある歯科医師の石井さとこさん(60歳)は、趣味の映画観賞を通じて、”美”のありかたに一石を投じます。

フランス人女性の「エレガント」に憧れる

フランス映画は20代後半からハマりだしたという石井さん。

「フランス人の女性たちって、顔の表情がとてもきれいです。特に女優のカトリーヌ・ドヌーヴは唇をかむ癖があって、その口元の可愛さがたまりません。日本人にはない独特の表情をするんだなと、うっとりと鑑賞しています。

日本人は時に表情というよりも言葉で表現するけれど、フランス人は表情が豊か。表情筋の使い方などは、フランス映画から学ぶところも多いです」(石井さん・以下同)

現在77歳のカトリーヌ・ドヌーヴ(Ph:AFP/アフロ)

「若く見られたい」願望はフランスにはない?

77歳のドヌーヴは、現在でも主演として第一線で活躍し続けているフランスの国民的女優です。

「若いドヌーヴもチャーミングでしたが、今も大好き。太っておばちゃん化しているのですが、そこも魅力的なんです。髪をかき上げたり、唇を噛んだりする癖が残っていて、それもエレガントに見えます。

日本人には“エレガント”という言葉があまり定着していない感じがします。それは“美魔女”という言葉が代表するように、どちらからというと若く見えることに重きをおいているからのような気がします。フランス人の女性は、若く見られたいという気持ちよりも、可愛らしさは若い世代に任せている感じがする。エレガントって50代以降でないと醸し出せない魅力だと思うんです。若さにこだわりすぎていたら、エレガントになれないのかもしれません。

もちろん、日本でも最近はエレガントな傾向になってきています。ファッションデザイナーの島田順子さんのように、グレイヘアの似合うエレガントでかっこいい日本人女性がもっと増えてきていますね」

フランス映画は、ちょうどいい“睡眠導入剤”

「フランス映画はハリウッド映画のような激しいシーンが少ないのと、フランス語の抑揚が心地よくて、眠りに誘ってくれます。だから私にとってフランス映画は、睡眠導入剤みたいな役割もあります(笑い)」

映画のパッケージ

癒しを求めて少女マンガも

同じく、癒しを求めて昭和時代の少女マンガも読むそうです。

「今のマンガも面白いのですが、昭和のマンガを読むと当時の思い出がよみがえりますし、なんといっても絵が優しいんです。こちらも夜寝る前に読んで、癒されるとともに、いい睡眠剤になります」

コロナ禍だからこそ、映画や漫画で旅行感覚に

「フィクションの世界ではありますが、仕事がうまくいかないとき、自分に自信を失った時などに、ボロボロになっても立ち向かっていく女性を見ると、世の中自分だけが苦労しているわけじゃないと奮起されるところがあります」

歯科医師・石井さとこさん

ふんわりとした気持ちになる時間は必要

歯科医師の石井さんは失敗できない緊張感のある仕事で、リラックスするためにも映画や漫画の時間を大切にしていると話します。

「まったりとしたフランス映画の美しい女優さんを見て、ふんわりした気持ちになる時間は、自分の生活の中で必要だと思っています。リラックスをすると副交感神経が有利になって眠りに誘ってくれるので、寝る前に見ているんです。

自粛を求められるコロナ禍でストレスが溜まりますが、それも映画や漫画は癒してくれます。旅行に行きたいのを我慢しなければいけませんが、ロードムービーは旅に行った気分にもさせてくれます」

趣味で自分を再発見できる

「忙しい毎日で気持ちの余裕がなくなりますが、たとえば、この時間までにやることを済ませたら、就寝時間までの2時間は好きなことができるな、と考えるんですね。そうすると生活にメリハリがつきますし、1日頑張ったご褒美で、ゆっくりと漫画や映画を見る至福の時間になります」

少女漫画4冊の表紙

生活にハリ、1日のご褒美にも

「趣味は自分の生き方の中に自然に入ってくるものです。これを趣味にしよう、と決めたとしても、合わなければ続きませんから、自分に適したものが生活に溶け込んでいくんです。そして趣味は、ちょっとした秘密の部分でもあると思います。こういうものが好きだったのかと、自分を再発見できます」

この人に聞きました:歯科医師・口もと美容スペシャリスト・石井さとこさん

歯科医師・石井さとこさん

1961年1月3日生まれ。東京都出身。「ホワイトホワイト」(https://www.whitewhite.jp/)院長。過去に、ミス・ユニバース・ジャパンのオフィシャルサプライヤーとして、ファイナリストから日本代表まで歯をプロデュース。歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。最新刊『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』(集英社)が今、話題。石井さんインスタグラム

取材・文/小山内麗香

●歯科医師・石井さとこさん、ランニング始めて「年齢による限界」考えないようになった

●52歳女医、死にかけながらもキリマンジャロ頂上を目指したワケ【趣味のススメ】

→「趣味のススメ」その他の記事はコチラ

関連キーワード