ペット・動物

犬のワクチン、接種のタイミングや注意点|副反応の出やすさは犬種や体格と関係ある?

混合ワクチンは1~2年に1回

混合ワクチンを接種する頻度は1~2年に1回が適切なようです。

チワワ
ワクチンは生後2か月過ぎから(Ph/GettyImages)
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「生後2か月ほどは初乳中に含まれる抗体が子犬を守ってくれるので、ワクチンは生後2か月過ぎから1か月ごとに3回接種します。2年目からは年に1回程度。最近の研究ではワクチン接種による抗体量が1年ではそれほど減らないともいわれ、2年おきの接種でいいという考え方もあります。これも、かかりつけの獣医さんと相談されるといいでしょう」

副反応が出ることも考えて早い時間に接種

狂犬病ワクチンも混合ワクチンも、接種後にじんましんや発熱などのアレルギー反応が出たり、ごくまれにアナフィラキシー(短時間で起きる重篤なアレルギー症状)が起きたりすることがあります。

「接種後30分ほどは、特に注意して愛犬の様子を見てあげてください。普段と違った様子が見られたら動物病院を受診しましょう。接種後に何かあっても対応できるように、日中の早い時間に接種するといいですね。接種当日は激しい運動は避け、2~3日はシャンプーは控えてください」

副反応の出やすさは犬種と関係?

ちなみに、副反応の出やすさは犬種や体格と関係があるのでしょうか。

「体の小さいチワワだから、ワクチンを打つと副反応が出やすいという話は聞きません。逆に、体の大きな犬でも予防接種の後、熱が出ることもあります。個々の体質によるのだと思います」

◆教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

獣医師・山本昌彦さん
獣医師・山本昌彦さん
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獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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