家事・ライフ

人気整理収納アドバイザーが片付け下手な人に「最低限やっておこう」と提案する3つのポイント

その2 使っているモノを見える化する

使っているモノを収納するときは、「使いたいときにパッと見えて、すぐに取りやすいように置いておく」ことで、日常の面倒が激減します。

文房具
よく使うものは手に取りやすい場所に(Ph/Photo AC)
写真5枚

さらに、“使う場所に一つずつ”置くことがベストです。例えばkayokoさんは、ハサミならダイニングテーブルでの作業用にひとつ、キッチン用にひとつ、手紙やダンボールを開ける用に玄関にひとつ…と用途ごとに用意しています。

さらに、自分や家族それぞれが一番よく使うモノを、その人がもっとも使いやすい場所に置きます。kayokoさんはその場所をゴールデンゾーンと呼んでいます。どこにあれば使いやすいのか、感じ方は人それぞれなので、生活動線などから定位置を決めていきましょう。

「ゴールデンゾーンとは、しゃがんだり、何かに乗ったり、かき分けたりしなくても、パッと目に入って、つい手が届くところです」

整頓された食器棚
ラベルを貼って見える化するのが収納のコツ(Ph/『暮らしが整う「片付けない」片付け』(アスコム)より)
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モノの場所を決めたら見える化して、より手に取りやすいようにすることで出し入れの面倒がなくなります。「仕切る・立てる」「ラベルを貼る」「詰め込まずに2~3割のゆとりを維持する」というコツで、モノを見える化しましょう。

その3 片付けではなく戻すという意識を持つ

日々の生活で必要なものが格段に使いやすくなっても、片付けは必要ですよね。kayokoさんは“片付ける”ではなく“戻す”と意識することで、ハードルが下がるといいます。

使ってすぐ戻せたらベストですし、寝る前に戻す、金曜にはリセットする、というのでも「戻そうと思えば戻せる」という余裕を持つことがポイント。

「最初から完璧にしようとしても、結局、無駄になってしまいます。ですから、『とりあえず試してみよう』『これで様子を見てみよう』『あとでまた見直せばいい』くらいの気軽な気持ちで進めると手が止まりにくいと思います」

◆教えてくれたのは:整理収納アドバイザー kayokoさん
整理収納アドバイザー。住宅収納スペシャリスト。自身の家の新築を機に「家づくり」「家事」についてのインスタグラムを開始し、フォロワーは11万人以上(2022年2月現在)。無理なく、最小限の努力で、ストレスなく、伸びやかに、心地よく家族が生活できる「整った暮らし方」が多くの人の共感を呼んでいる。https://www.instagram.com/kayo.home00/

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