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1日2冊ペースで本を読む勝間和代さん、「1行でも2行でも素晴らしいと思う点があれば、その本は素晴らしい本」

コツコツ実践してこそ初めて意味がある

ここまで読書法の実践テクニックについて教えてもらったが、「ただ読んだだけでは、読書する意味はない」という。その“言葉の裏側”とは――。

勝間和代さん
実践していくことの意味があるという
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「読書で知り得た情報に基づいてコツコツと行動と実践を積み重ねていくことをしていくことが大事。それはそんなに難しいことではなくて、1日5分、いえ3分でもいいので、“ちょっと学んだらちょっとやってみようかな”というレベル。例えば“脳を鍛えるには運動しかない”と読んで学んだら、“ちょっと3分運動してみるか!”っていうそんなイメージです。

睡眠に関する本を5冊も読めば、絶対に6時間睡眠でいられなくなりますよ(笑い)。どの本にも睡眠がいちばん“安い薬”だと口を揃えて書かれていて、将来のさまざまな健康リスクに対しても、寝ることが“最良の薬”だということが理解できるようになります」

環境づくりも週間化のカギ(Ph/AFLO)
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読書習慣を続けるための環境づくりが大切

勝間さんは、「耳読」をするための端末や周辺機器にもこだわりをもつ。それこそが読書習慣を続けるためのコツでもあるようだ。

「肩に掛けて使用するネックスピーカーを使っていますし、自宅の各部屋には音質にこだわったスピーカーが置いてあって、Chromecast(Google製のメディアストリーミングデバイス)を使ってそれぞれのスピーカーに音を飛ばせるようにしています。音がいいというのは案外重要で、耳読はなるべくいい音で聞いたほうがいい。音楽を聴くのと同じだと思っていただければわかりやすいでしょう。

私、スピーカーとヘッドホンにはすごくお金をかけてるかもしれないですね(笑い)。スマートフォンのスピーカー音はあまり好きじゃないので、スマホでは聞きません。要するに、快適でなければ続かないんですよ。“本を読まなきゃいけない”という義務感ではなく、“本を読みたくなる”ような環境を整えることが重要です」

◆経済評論家・勝間和代さん

勝間和代さん
経済評論家・勝間和代さん
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1968年12月14日生まれ。東京都出身。株式会社監査と分析取締役。中央大学ビジネススクール客員教授。YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCWoiNwdr7EEjgs2waxe_QpA)
の登録者数は 22.7万人(ともに4月17日現在)。有料・無料メールマガジンを毎日配信し、3か月に一度、書籍を発行するなど精力的に活動。三女の母で、2度の離婚を経て現在は猫2匹、オカメインコ1匹と暮らす。 2021年12月に、お金の不自由さから解放される読書術を記した『勝間式 金持ちになる読書法』(宝島社)を出版。

●勝間和代さんが「読書は錬金術」と語る理由 自身が実践的に活かしている知識の8割は本から得たもの

●大下容子アナ、連日の生放送を支える体調管理術 50歳を機に「1日1食」に

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