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1年で24kgのダイエットに成功した専門家が有酸素運動をやめた3つの理由

有酸素運動をしすぎると老化が早まる?

また、有酸素運動をしすぎると、コルチゾール(ストレスホルモン)と言うストレスホルモンの分泌を上昇させるとの指摘があります。コルチゾールの分泌量が増えると、体内の酸化物質の量が増加するため、老化が早まるといわれています。

それだけに留まらず、有酸素運動をすると、呼吸量が増えて酸素を取り込む量が増えることで体内に有害なフリーラジカルが生成され、酸化ストレスを生み出してしまい体のダメージを修復してくれる抗酸化物質を激減させてしまいます。(※フリーラジカルとは活性酸素で、体を酸化させサビを作る原因となるもの)

こうしたことを知ったとき、自分の体型維持のために有酸素運動を続けることは、本当の意味で最善の選択なのかを考えるようになりました。

有酸素運動をやめたことで、食べ物をより正しく選択する習慣に

以上に挙げた【1】有酸素運動をするとお腹が異常に空いて食べ過ぎてしまうこと、【2】有酸素運動を続けることで痩せにくくなってしまったこと、そして【3】老化を早める可能性のあること、この3つの要素は、頭では理解していても、有酸素運動をやめる決断をするまで私は何十年もの時間を要しました。

サラダ
食べ物をより正しく選択する習慣に(Ph/GettyImages)
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前述したように、「有酸素運動をしないと絶対に太る」と言う恐怖にとらわれ過ぎて、「今」自分の体型を維持できればよいと言うことしか考えていなかったのです。有酸素運動を続けた10年後、20年後の自分がどういう苦労をするのか、見ないようにしていたのかもしれません。それほど有酸素運動に執着していましたし、これほど有酸素運動にとらわれていた私にとって、有酸素運動をやめて体型維持をするという決断をくだすことは、本当に困難でした。

「有酸素運動をしなければ」というストレスから解放

今では、今回お伝えした有酸素運動をし続けることで体感したこと一つ一つに向き合うことができるようになり、有酸素運動をやめたことで、有酸素運動をしなければならないというストレスから解放されただけでなく、食事のコントロールをすることで有酸素運動に執着せず体型維持ができることを学びました。

さらに、有酸素運動をやめたことで、より食べるものを正しく選択する習慣にもつながっていきました。正しく食べ物を選択する習慣はダイエットだけでなく、健康や美容にもさまざまなプラスの効果を生んでくれます。

もし、今、昔の私と同じように有酸素運動をしないと体型維持ができないと思っているかたがいれば、今回の記事が有酸素運動が本当に必要なのかを考えるきっかけになってくれればうれしく思います。

◆教えてくれたのは:ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん

ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
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9年間、米ロサンゼルスでパーソナルトレーナーとして活動後帰国。トータルダイエットカウンセラーとして7冊の本を出版、ダイエット商品・食品の商品開発の監修などをはじめさまざまなメディアで活動。2017年に自身のギルトフリースイーツブランド「h+diet(エイチプラスダイエット)」(https://h-plusdiet.com/)を立ち上げ、現在は東京・武蔵小山で『h+diet laboratory』をオープン。野菜を使い、甘味料・人工甘味料不使用、グルテンフリーの「栄養学から考えるオーガニックスイーツ」を販売、他社の商品監修などに携わるなどヘルスフードサイエンス研究家としても活動。

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