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絵本作家ユニット・tupera tuperaに聞く 仕事も生活も共にしながら夫婦が長続きする秘訣

子供中心の生活から変化した夫婦の在り方「絆が深まった」

――お子さんが生まれてから夫婦のスタイルはどのようになりましたか?

中川さん:子供が生まれる前は、仕事でもプライベートでも、ほとんど一緒に行動していたんですが、産後はやっぱり私の行動範囲は狭まって、最初は置いてきぼりになったようで悲しい気持ちにもなりました。でも、だんだんそういった生活にも慣れていって。いつの間にか私は子供と過ごす時間の中で、子供に癒されていたからですね。

家族4人でイベントに行った際の写真
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亀山さん:子供が生まれた後の取材では「子供が生まれて、クリエーターとして変わったことはないですか?」という質問をよくされましたが、そのときは特にないですと答えていました。でも年月が経って振り返ると、明らかに影響があったと思います。

中川さん:これまで亀山と一緒に開催していたワークショップなどのイベントも、2人目が生まれてからは特にすべてを一緒に行くことは難しくなり、亀山1人で行うようになりました。プライベートで友人に会うときも、夜は行かないことが増えました。

でも、亀山が帰宅してからあった出来事を全部話してくれるので、自分がまるでみんなと一緒にいたような、その場の楽しさみたいなものを共有しているような気がするんです。努力して共有しているわけではなくて。亀山の話を聞いていたら、外で過ごしていることが想像できるし、まるで自分がその場にいるような錯覚を覚える、みたいな感じです。

夫婦が長続きする秘訣は「共有」

――お2人が考える「夫婦の長続きの方法」とはどのようなものですか?

中川さん:仕事も家事も一緒という私たち夫婦だけが「特別に共有している」のではないような気がします。夫婦はもともと全く違う場所で生きてきた人間同士、最初から分かり合えるわけはないのですが、楽しかったことも辛かったことも、同じ時間や経験を共有することで、絆が深まっていくんじゃないでしょうか。

絵本作家ユニット・tupera tupera
夫婦が長続きする秘訣は「共有」(Ph/Ryumon Kagioka)
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私たちは仕事でもプライベートでも共通の知り合いが多いですが、共通の知り合いが少ない夫婦でもきっと何かを共有し合っているはずです。バカバカしいことや小さなことでも。そこには夫婦のコミュニケーションが必ずあるような気がします。

でも、夫婦の形もそれぞれですから、一概には言えないですね。お互いを尊重しながら、気持ちよく暮らしていけるスタイルを模索し続けていくしかないですよね。

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