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資産2億円を築いた節約のプロが語る お金を貯められる人がやっているシンプルな方法

目標を細分化する

「次の1年で100万円貯める」と目標設定した場合、100万円÷12か月で1か月の貯金額は約8.3万円。

グラフを書いた紙と万札
月ごとに貯める額を現実的に決めて計画を立てて(Ph/photoAC)
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生活に余裕がある人の場合は無理なく貯められるでしょうが、難しい家庭もあります。その場合、年2回のボーナスで各20万円充当することも考えてみましょう。40万円を引いた残金60万円÷12か月=5万円となり、月5万円貯金すれば達成できる計算になります。もし、収支を見直しても「月5万円も貯金に回せない」という場合は、1年間で100万円貯めるのではなく2年かけて貯める、または1年間で貯める金額を50万円に設定するのもいいでしょう。

貯金に回せる金額が少ない場合は、パートで働いているのであれば就労時間を増やす、別の仕事を始めるなど、足りない分を補うこともできます。

立てた目標は定期的に見直す

目標を設定し、具体的な計画にまで落とし込めたら、次は手帳など目につくところに書き留めて、常に確認しましょう。私は毎年、手帳の見開きに「今年の目標」を書きとめて、手帳を開くたびに確認しています。立てた目標を見返すことで、自分が目標に近づけているのかわかります。

もし「急な出費で貯めたお金の半分を使ってしまった」「毎月の目標金額が3か月連続で下回った」というときは、月々の目標金額の見直しをしましょう。支出を見直したり、足りない分を補うためにメルカリなどのフリマサービスで不要品を売ってお金を貯めたりする方法もあります。

私は、このような行動習慣を30年近く続けた結果、海外に別荘を持ち、億を超える資産を築き、40代で早期退職し自由に海外旅行を楽しむことができるようになりました。

カレンダーやノート
目標を達成できなかった人は、目標の立て方を振り返ってみて(Ph/photoAC)
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「毎年新年に目標を立ててもうまくいかない」「立てた目標すら忘れてしまう」という人は、新年を迎える前に、「今年の目標は達成できたかどうか」「目標だけじゃなく目的を考え、具体的な行動にまで落とし込めていたか」「立てた目標を定期的に見直していたか」など、振り返って考えてみましょう。そうすることで今年は達成できなかった目標も、来年は達成できるようになるかもしれませんよ。

◆教えてくれたのは:生活コスト削減コンサルタント・生方正さん

生方正さん
生活コスト削減コンサルタント・生方正さん(Ph/藤中一平、イメージコンサルタント/坂井二朗)
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うぶかた・ただし。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。勤務の傍ら節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを行い、40代で2億円の資産を築いた。現在は生活コスト削減コンサルタントと南極講演家として、メディアで活躍中。著書に『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』(あさ出版)、『攻めの節約』(WAVE出版)など。

構成/間野由利子

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