スキンケア

冬の「肌の乾燥」、注意すべき“乾燥ジワ” 肌を傷めないスキンケア術

今冬はスキンケアを見直すフェーズに

政府は屋外で周囲に人がいない場面でのマスク着用は原則不要とし、今後は屋内でのマスクも”緩和”という方向で検討が始まっています。いつマスクを外してもいいように、今こそコロナ禍前のスキンケアに戻すタイミングかもしれません。

「マスクで隠れているからと、スキンケアをサボっていた人におさらいです。メイクを落とす際にはよく泡立てた石けんで丁寧に洗い、化粧水で水分を補給して、美容液をつけて肌の水分を保持。その上に乳液を塗って肌から水分が蒸発するのを防ぐ。これが基本でしたね。

大きなシワは、皮膚を支えているコラーゲンが伸びたり切れたり弱ったりすることで起こります。肌に無理な力をかけるとコラーゲンを伸ばし、シワやたるみの原因になるので、スキンケアは優しく行いましょう」

両手をほほにあてている女性
スキンケアは強い力加えず、優しく行うこと(Ph/photoAC)
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フェイスパックは使用方法を厳守

肌を労わるために、加湿器で湿度50%を目安にして、室内の乾燥を防ぐことも対策の一つです。

「体にかゆみがある場合は、入浴時に洗うときも強くこすらないようにしましょう。皮膚を守る皮脂膜が落ちてしまいます。入浴後は顔と同じように、体にもボディ用の保湿剤を塗って乾燥を防ぎます。また、下着はかゆみを引き起こしやすい化学繊維より、木綿やシルクといった肌に優しい素材がおすすめです」

ボディケア
体同様ボディの保湿もしっかりと(Ph/photoAC)
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フェイスパックをする際には、しっかり使用方法を守りたい。

「例えば、“10分間使用”と記されたシート型パックを長時間肌にのせたままでいると、シートが乾燥して、肌から潤いを奪ってしまうことがあります。使用する回数も製品の使用方法を守りましょう」

紫外線もシワの原因になります。夏よりも量は減るとはいえ、冬でも紫外線は降り注いでいるので、季節を問わず対策を心がけたいところ。Withコロナとなった今、スキンケアを改めて見直したいですね。

◆教えてくれたのは:医学博士・健康科学アドバイザー・福田千晶さん

医学博士・健康科学アドバイザー・福田千晶さん
医学博士・健康科学アドバイザー・福田千晶さん
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1988年に慶應義塾大学医学部卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、1996年より、フリーランスの健康科学アドバイザーとしてテレビやラジオ番組への出演、執筆、講演などで活動。『そもそも血糖値ってなんですか?』『高たんぱく質レシピ151』 (ともに主婦の友社)、『危ない! 命を縮める健康法』(アントレックス)など著書・監修書多数。https://fukuda-chiaki.com/

取材・文/小山内麗香

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