ボディケア

日本からの「整形渡航」が激増!40代美容ライターがコロナ明けの韓国で美容整形手術を受けてきた

人生初の脂肪吸引に不安だらけ

今回の滞在期間は術後7日目の抜糸も含めて10日間。脂肪吸引は、脂肪を取りたい部分にカニューレというストロー状の吸引棒を挿入し、動かして脂肪細胞の吸引を行なう。切開口は部位によるが3~6ヶ所ほど。医師曰く「脂肪吸引は鼻や切開リフトなどの手術よりは簡易で、糸リフトよりは大変」とのことだ。

かねてから興味はあったものの、やはり動画を見ると「痛そう…怖そう」という感想が先に立ち怯んでしまっていた。ただ「気になっている部位の部分痩せが可能」「一度吸引した箇所には二度と脂肪はつかない(もっともカロリーオーバーすれば当然、残った脂肪細胞が膨らんで脂肪がつく)」ことは大きなメリットだ。とはいえ人生初の脂肪吸引、緊張しないわけがない。美容整形に否定的な友人らには「平気へーき、死ぬわけじゃないし」と平静を装ってはいたが直前まで内心不安だらけ。

施術前
施術前、「緊張で吐きそう」
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施術前に重要視したいカウンセリング

そのため、施術前にいちばん重要視してほしいのはカウンセリングだ。身体にメスを入れる以上どんな流れでどんな施術を行なうのか、この時点で疑問点があれば徹底的に聞いたほうがいい。私の場合はコロナ禍で渡韓できなかった間あらかじめLINEで気になったことはすべて聞き、直接医師に確認したいことは箇条書きにして当日ぶつけて潰していった。

在日韓国人3世の私は現地の韓国語を8割方理解するが、専門用語等すべてを聴き取り話せるわけではないので、最終確認では通訳を介した。日本人が渡韓した場合もあらかじめ希望しておけば大抵のクリニックで専属の通訳がつくので問題はない。

顔と脚の主治医は別だが、それぞれが親身になって私が納得いくまでカウンセリングしてもらえたので満足度は高かった。クリニックをいくつか回ることで感覚が養われていくので、ここを億劫がらないことが整形成功のコツと断言できる。

渡韓翌日に顎下の手術 麻酔の眠りから目覚めると…

まずは渡韓した翌日に、顎下の手術を担当する医師のいるクリニックへ。待合室・手術室ともにさほど広くはないものの清潔感があり、何より事前のLINEでも相談に乗ってくれた通訳兼カウンセラーが誠実で感じの良い女性であった。ほどよい距離感を保ちつつあれこれと世話を焼いてくれ、終始安心して臨むことができた。この通訳と馬が合うかどうか、というのもメンタルの安定という面では主治医に次いで大事な要素になってくると思う。

病院で処方された抗生物質などの薬
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太ももの手術を行なったのはコロナ前からレーザー治療の「肌管理」でお世話になっている、医師一人に看護師が数名というアットホームなクリニック。現地のセレブがお忍びで通うほど腕利きの院長は、長時間のカウンセリングで疑問点や不安要素を徹底して払拭してくれるので、もとより信頼感を抱いている。こちらは現地に住む日本人の美容系YouTuberが紹介したことで、コロナ後は日本からの渡航者が増えているそうだ。

どちらもカウンセリングのあとでお会計、当日施術を希望の場合はすぐに個室で着替えて手術室へ、という流れである。手渡された術着に着替え、覚悟を決めて手術室に入ると、顔の場合は顔中を消毒され、身体の場合は全裸にされ冷たい消毒液を吹き付けられあとは、手足が自由に動かないように両手を固定される。手術台に上がったらまな板の上の鯉、私に出来ることは自ら選んだ医師に生殺与奪を預けて静かに目を閉じるのみだ。

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