ボディケア

更年期に手と爪を美しく!浮き出た血管&もろい爪対策に取り入れたい食材&漢方薬

手や爪のエイジングケアに効果的な食材

手や爪の老化対策におすすめの食材は、ナトリウム(塩分)の排出を促す「カリウム」や血管拡張作用のある「ビタミンE」を含む、6〜7月が旬の「枝豆」です。

ザルにのった枝豆
「カリウム」や「ビタミンE」を多く含む夏の味覚・枝豆
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カリウムは、ナトリウムを体外に排出することで体内の水分量を正常に保ち、血管に不要な圧力がかかるのを防ぎます。また、ビタミンEは血管をしなやかにして拡張させる働きがあります。これらの効果により血流が促進され、手や爪に必要な栄養や水分、酸素を十分に届けることが期待できるでしょう。

枝豆のペペロンチーノ
栄養を余さず摂るには茹でない調理法が◎
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カリウムは水に流れやすいので、茹でずにさやごと炒めたり、蒸し焼きにしたりすると効率的に摂取できます。また、ビタミンEは脂溶性のため、ペペロンチーノ風炒めなど、油と一緒に調理すると吸収率が高まります。

なお、腎臓がよくない人はカリウムの摂取には注意が必要です。カリウムの摂取には、主治医に指示を仰ぎましょう。

手や爪のエイジングケアに効果的な漢方薬

漢方薬は医薬品として効果が認められており、皮膚科でも用いられています。手や爪の老化が気になる人は、漢方薬も有効な選択肢のひとつです。手や爪の老化は、女性ホルモンの減少や血流や栄養の不足、皮膚の乾燥などの原因が考えられます。

漢方茶
手や爪のエイジングケアに使われている漢方薬を紹介
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そのため、「ホルモンバランスを整える」「血流をよくして細胞に栄養を届ける」「胃腸の調子を改善して栄養の吸収をよくする」「水分の循環をよくして乾燥を防ぐ」などの作用がある漢方薬を選びます。

漢方は心と体に同時に作用することで、心身の調子を整えることを得意としています。そのため、手や爪のケアだけでなく更年期の症状など、そのほかの不調にもアプローチできるでしょう。

手や爪のエイジングケアに役立つ漢方薬

・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

慢性的な疲れやストレスで消耗した「気」(エネルギー)と「血(けつ)」(栄養)を補い、栄養不足により弱った体の回復を助ける働きがあります。貧血気味で、疲れている人に用いる漢方薬です。

・四物湯(しもつとう)

「血(けつ)」(栄養)を補い、栄養と潤いを与える働きがあります。皮膚が乾燥し、色つやの悪い人に用いる漢方薬です。

漢方薬を始めるときの注意点

漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。

ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん

小原水月さんの写真
管理栄養士の小原水月さん
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おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。

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