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愛犬の“お尻の異変”を見逃さないで!獣医師が解説する「肛門腺」の役割と飼い主が気をつけるべきこと

“肛門腺絞り”は左右いっぺんに下から

お尻歩きなど、肛門腺に液がたまっている様子が見られたら、肛門腺を人間の手で絞って液を外へ出すお手入れが必要です。

犬のお尻
肛門腺を人間の手で絞って液を外へ出すお手入れが必要(Ph/イメージマート)
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「『肛門腺絞り』として、プロがお手本を見せる動画などがネットに多数アップされているので、参考にしてみてください。言葉で説明しておくと、まずは犬を立たせること。そして尻尾をつかんで上に引っ張ります。こうすることで、肛門がよく見えますし、肛門腺が引っ張られて体表側へ近づきます。

これで準備完了です。肛門腺は左右いっぺんに絞ります。ティッシュペーパーやウェットティッシュなどで肛門を覆いつつ、利き手の親指と人差し指を、左右の肛門腺に押し当ててください。右利きの人なら左の肛門腺を親指で、右を人差し指でカバーする形ですね。ぎゅっとつまんで下から押し出すような感じにすると、肛門から液が出てきます。これを拭き取るのが、肛門腺絞りです」

うまくできそうにない場合は動物病院やペットサロンへ

ただし、尻尾をつかまれるのも、お尻を触られるのも、嫌がる子が多いのも事実です。うまくできそうにない場合は、飼い主さんとペットの関係性が悪くならないように、動物病院やペットサロンでお願いするのがいいでしょう。病気の治療とは違うので、ほとんどのペット保険で適用外となりますが、料金は1回500~800円程度のことが多いようです。

「頻度は個体差がありますが、2週間から1か月に1回で十分だと思います。サロンなら爪切りや耳掃除と一緒に頼んでもいいですね。動物病院へも肛門腺絞りだけのために行って構いません。気兼ねなく相談しましょう」

◆教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

獣医師・山本昌彦さん
獣医師・山本昌彦さん
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獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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