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【猫や犬も注意!】ヒートショックは人だけではない 冬場のシニア犬やシニア猫のために飼い主がとるべき対策を獣医師が解説

ポイントは温度差をなるべく埋めること

ヒートショック対策で最も重要なことは、やはり急な温度変化を避けることです。

犬
防寒具を着せてあげてもいい(Ph/イメージマート)
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「寒い時期には、犬の散歩はなるべく日のあるうちに行けるといいですね。夜に行く場合は、防寒具を着せてあげてもいいですし、行き帰りに玄関に少しとどまるのも有効です。居室と屋外の中間の温度で体を慣らしてあげてください」

防寒具は、嫌がる犬もいますが、手早く着せられる形のものから始めて、着せた直後にしっかり褒めて「洋服を着たらいいことがある」と犬に因果関係を感じさせながら慣らしていくといいそうです。

犬や猫のトイレの置き場所が寒い場合も対策を

犬や猫のトイレの置き場所が寒い場合も、対策を考えたいものです。床や床付近の空気の冷たさの影響を、ペットは人間以上に受けます。例えば脱衣所や廊下に置いてある場合、ヒーターなどを置いたり、ほかの部屋のエアコンの暖気が届くようにしたりして工夫しましょう。

「朝晩と日中で温度変化が激しい季節や地方もあるので、飼い主さんが夕方や夜間に不在になる日は、日没頃からエアコンを予約運転したり、家の中の暖かい場所にペットが移動できるようにしておいたり、ペットが使っていい毛布などを置いていったりすると安心です。夏だけでなく、冬も気温の変化に気を付けてあげましょう」

◆教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

山本
獣医師・山本昌彦さん
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獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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