ココロのケア

『マネーの虎』で注目集めた88歳女性社長が語る「さみしさ」との向き合い方「自分を楽しませるものを1つ見つける」

歳を重ねて変わる家族との向き合い方

仕事一辺倒で、家族との交流があまりなかったという吉川さん。しかも、息子を亡くしたことでお嫁さんや孫との関わり方に悩んだ時期もあるそうです。そんな経験を経た吉川さんだからこそ、70代、80代の家族との向き合い方についても率直なアドバイスをしてくれます。

「自分はこうしてほしい」と思うように相手が動いてくれないと、不満がたまり、愚痴っぽくなってしまったりもするでしょう。しかし、それではなにも解決せず、かえって心はさみしく貧しくなってしまいます。

「そんなときは、こちらから『どうしてる?』『元気でやってる?』って素直に伝えることが大事だと気づきました。不安や不満というのは、どうしても相手に向けて放ってしまいがちだから」

身内でも気遣いや感謝を

また、「マイナスの感情をプラスに置き換える」ことを意識するといいと、吉川さんはいいます。

相手への不満が生まれるのは、自分から相手への気持ちがあるということ。自分の不満よりも、自分が相手をどう思っているかのほうを大きくとらえ、その気持ちに沿って行動を起こすことが不満を解消することにつながるといえそうです。

今ではお嫁さんにも気軽に連絡をするようになったという吉川さんは、たとえ身内であっても、気遣いや感謝を持って接するのが肝要だと考えます。

「時間を作っては電話したり、ちょっとした手土産を持参して近況を聞いたり。こちらがそんな接し方をすると、相手も心を開いてくれるものです」

宝石のようなクッキー
相手を気遣った交流をするのが◎(Ph/photoAC)
写真5枚

後悔しないために大好きな人たちに会いにいく

ポジティブに人生をとらえているように見える吉川さんですが、「もっともっと『お母さん』をするんだった」という後悔を息子が亡くなってから引きずっていることを明かします。「大事なものは、なくしてみないとわからない」というのが、遅すぎる気づきだったといいます。

同じような後悔をしてほしくないという思いで、吉川さんは「身近な人を理解する努力をしてほしい」と語ります。

「そのためには、あなたの大切な、大好きな人たちに、たくさん会ってください。そしてたくさん話をしてください。たくさん話を聞いてください。そして、そして、たくさん大好きだと伝えてください。1秒1秒を大切にして」

今、頭に浮かんでいる人に電話したり、明日会いに行ったり、幸せをさらに積み上げる行動を起こしてみてはいかがでしょうか。

◆教えてくれたのは:吉川幸枝さん
よしかわ・さちえ。愛知県出身。株式会社よし川代表取締役社長。歯に衣着せぬトーク力と数々の大きな宝石を身にまとうスタイルで『¥マネーの虎』をはじめ、多くの番組に出演。メディアで人気者になり、「歩く百億円」と呼ばれるように。現在88歳ながら、骨年齢20歳、臓器年齢20代前半、血管年齢子ども、髪ふさふさ、虫歯なしの体で現役社長として活躍している。https://yoshikawa-sachie.co.jp/

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