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「投資・保険でやってはいけないこと」と貯蓄を増やすお得ワザを経済ジャーナリストが指南

もしものときの保険の選び方

さらに、老後を考えて保険はどうすればいいのか?という疑問にもお答えします。

ボウリングをしている天海祐希
老後資金のやりくりに悪戦苦闘する後藤篤子(天海祐希)(C)2021映画『老後の資金がありません!』製作委員会
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積み立て式の保険にはもう加入しない

積立式や貯蓄型の保険は避けるべきです。積立式の代表的なものといえば、子供の学資保険や個人年金などが挙げられますが、まず加入する前にいくら払うのかを試算しましょう。そして、払う額と契約書の満期になったときにもらえる額を見比べてみてください。例えば、100万円払っても95万円しかもらえない…なんてこともありえるんです。

なぜかというと、今の日本の保険の運用利回り金が0.3%程度とものすごく低いから。銀行の普通預金金利の0.001%よりもマシかと思われるかもしれませんが、保険の場合は手数料や保障の負担金がつくため、損をする可能性があります。今後保険に入るならば、掛け捨ての保険のみにするのがおすすめです。

保険で一つだけ、例外的に手放すべきでないものは、バブルの時期に加入した個人保険などです。加入当初の高い利回りがずっと続くものが多いので、解約してはいけませんよ。

草笛光子と天海祐希と松重豊
(C)2021映画『老後の資金がありません!』製作委員会
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保険も「まとめ払い」がお得

生命保険に加入している人は保険料を毎月支払っている人が多いと思いますが、保険料もまとめて払う方法に切り替えるのがおすすめです。効率がいいのは、毎月支払う「月払い」よりも、1年分まとめて支払う「年払い」。保険料が1~3%前後、安くなりますよ。

火災保険や地震保険、自動車保険もまとめて払うとお得になるものが多いので、一度見直してみましょう。

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