家事・ライフ

6年で1000万円貯めた節約主婦が実践!頑張らない「食の節約術」5選

くぅちゃん
時短節約家・くぅちゃんさんが実践している食費の節約術とは?
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1日3回、毎日のことだけに家計の中でも大きなウエイトを占めるのが食費です。だからこそ節約に成功すれば大きな成果を得られるというもの。そこで、6年間で1000万円貯めたという、時短節約家のくぅちゃんさんが実践している、ラクして続けられる食の節約テクニックを教えてもらいました。

夕飯の献立は曜日ごとにメインのジャンルを決めておく

買い物を時短で無駄なく済ませるために、1週間ごとに献立を決めているというくぅちゃんさんですが、曜日ごとにメインのジャンルを決めておくことで献立を考えるのがかなりラクに。さらには食品ロスも減って節約にも成功したそうです。

くうちゃん献立表
くうちゃんの1週間の献立表
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「月曜は魚、火曜は揚げ物、水曜は肉の炒めもの、木曜は麺、金曜はカレーなど一皿ものといった具合です。疲れが溜まってくる週の後半は麺や一皿ものにしてラクします。土曜日は残り物一掃デーに、日曜は家族のリクエストデーにしています。そのジャンルで自分が作れるメニューをリストアップしておけば、リストから選ぶだけなので簡単です。

実際には、献立を考える前に冷蔵庫の在庫をチェックして“あるもの”を書き出し、それらを使って作れるメニューを、曜日ごとのジャンルに照らし合せて考えます。夕飯は、作るよりも献立を考える方が面倒なので、この方法だと献立がかなり考えやすくなります。この仕組みを作ったおかげで、食材の無駄がなくなり節約になりました」

くぅちゃん
外食の誘いを断りやすくなるとか
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現在はコロナ禍で外食する機会は減っているそうですが、普段の付き合いでは友人やママ友に予定外の外食に誘われることも。

「外食費って節約にはけっこう痛手。でも、1週間分のメニューを決めて材料を用意してあれば、『もうご飯作っちゃってるから、また今度』と断りやすくなる面もあるんですよ」

あらかじめ副菜リストを作っておく

メインのおかずが決まっていても、夕飯は1品だけというわけにはいきません。スーパーで総菜を買ったりしていたのでは、節約につながりません。

副菜リスト
くぅちゃんさんが使っている副菜リスト
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「サブのおかずを考えるのもけっこう面倒なので、副菜リストを作っています。豆腐や納豆などの『出すだけde1品』、もやしのナムルなど1食材で作れる『1食材de1品』、スナップエンドウやゆで卵など『ゆでるだけde1品』といった具合に、あらかじめリスト化。

毎週献立を考えているのが嫌になって、それならリストにしてしまおうと。書き出してみると意外とレパートリーがあると思ったり(笑い)。その中から選べばいいので献立作りがラクになります」

ドレッシングなど簡単に作れるものは手作りに

くぅちゃんさんが食費節約に役立ったとすすめるのが、たれ類や漬物、ホットケーキミックスなど「買うもの」と思い込んでいるものを手作りすることです。

手作りドレッシング
くぅちゃんさん手作りドレッシング
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「焼肉のたれやドレッシング類は基本的に手作り。それらは使い道が決まっているし、食べ切らずに賞味期限が切れてしまうこともあるので。たいていのものは酢、しょうゆ、砂糖、みりんといった家にある定番調味料で簡単にできるし、たれやドレッシングを買わない分が節約になります。

浅漬けの素や練乳、ホットケーキミックスなんかも実は家にある材料で簡単に作れます。節約につながるのはもちろんですが、余計なものが入っていないので家族に食べさせるのも安心です。だからと言って、何でも手作りするわけではありません。手間がかかると面倒になるので、簡単でおいしいものだけを採用しています」

安い食材でもおいしく食べるために調理器具にはこだわる

「食費は節約したいけど、おいしく食べることは譲れない」と話すくぅちゃんさんは、高価でも料理がおいしくなる調理器具にはこだわっているそうです。

調理グッズ
高価でも料理がおいしくなる調理器具たち
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「例えば、ル・クルーゼの鍋。高い買い物ですが、肉じゃがやカレーなどの煮込み料理はある程度火が通ったら余熱調理にできるので、ガス代の節約に。何よりおいしくできるから家族も喜びます。その他、安い食パンでもおいしく焼けるトースターや、シュウマイを蒸すせいろなど。

シューマイもせいろで蒸すとお店っぽくなるので中華料理店に行く回数が減らせるかなと。高価な調理器具は一生もののつもりで長く使えばコスパ的にはいいし、安い食材でも料理がおいしくなれば食費も抑えられますよ」

パンがおいしく焼ける「BALMUDA The Toaster(バルミューダ ザ・トースター)」
パンがおいしく焼けるという「BALMUDA The Toaster(バルミューダ ザ・トースター)」
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朝食は定番化して頑張らない

食費の節約というと夕食メインに考えがちですが、くぅちゃんさんは朝食もラクをしながら節約できる工夫をしているそうです。

くぅちゃん家の朝食
くぅちゃんさんの家の朝食の一例
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「わが家は食パン、牛乳、野菜、ハム、チーズを常備し、朝食メニューを定番化。必要なものが決まっているので買いすぎることもなく節約になります。夫はコーヒーとヨーグルトしか食べないのですが、ヨーグルトも毎日となるとそれなりに食費がかさむのでヨーグルトメーカーで自家製に。私はヨーグルトと前日の残り物が中心ですね。定番化すると食費の節約に加え、忙しい朝も頑張らずにすむのでおすすめです」

くぅちゃんさんの節約術は、簡単に楽しく節約できる仕組みなので、始めてみると長く続けられそうなものばかり。ぜひ取り入れてみてください。

◆教えてくれたのは:時短節約家・くぅちゃんさん

くぅちゃん
時短節約家・くぅちゃんさん
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会社員の夫、2人の息子の4人家族。看護師専門学校を卒業後、看護師に。結婚、出産で2回の転職を経て18年間、看護師を務める。共働きにも関わらずお金がたまらず、子供の教育費など将来に不安を感じ始め、節約に目覚める。節約に手間も時間もかけない「時短節約家」として注目を集め、テレビや雑誌に多数登場。著書に『節約主婦の今すぐ真似できる1000万円貯蓄』(KADOKAWA)がある。Instagram(@megum.nakano)のフォロワー数は11.6万人(2021年10月現在)。https://www.ku-chan-zitansetuyaku.work

撮影/黒石あみ 取材・文/青山貴子

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