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FPが特に注目している利回りの高い2つの債券の種類とは?|賢い債券投資【後編】

債券の注意ポイント|今は買い時か売り時か

さて、ここまでで、どのような債券をどのようなチェックポイントをもとに選べばよいのか教えてもらいました。最後に、渡邊さんに質問。債券は今、買い時ですか?

投資イメージ
正直今は債券の買い時ではないが、買うなら『劣後債』『ハイ・イールド債券』がおすすめ(Ph/PhotoAC)
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「利益を追求するのであれば、買い時ではありません。前述の通り、債券の買い時は金利が高い時。マイナス金利の今は、むしろ売り時です。新たに発行される債券も10年国債の金利がベースになっているため、低い利率で発行されることが多いですから。

とはいえ、スイスのお金持ちは“手堅い”運用をベースにしているため、債券の人気は続いています。もしこれまでの話を踏まえて債券を買うなら、おすすめは2つ。少しでも利回りが期待できる『劣後債』と、『ハイ・イールド債券』です」

リスクはゼロではないため、慎重に検討しながら“手堅い投資”で老後に備えましょう!

◆教えてくれたのは:ファイナンシャル・プランナー・渡邊一慶さん

ファイナンシャル・プランナー・渡邊一慶さん
ファイナンシャル・プランナー・渡邊一慶さん
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株式会社マネージュ代表取締役、ファイナンシャル・プランナー、マネー教育アドバイザー。1983年、愛知県生まれ。関西外国語大学を卒業後、三菱UFJ証券に入社。アメリカのシティバンク銀行からヘッドハンティングされて転職。その後、プライベートバンクで世界最大手のスイスのUBS銀行へ。クライアントアドバイザーとして、金融資産2億円以上の富裕層顧客の資産管理を担当する。2016年に独立して現職。著書に、『定期預金しか知りませんが、私、本当にお金持ちになれるんですか?』(秀和システム)がある。https://twitter.com/manege8341

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