不調改善

健康を保つために医師が「間食に高カカオチョコレート」をすすめる理由

現代人に不足しがちなミネラルが、バランスよく入っている

さらに、現代人に不足しがちなミネラルも、高カカオチョコレートなら、バランスよく摂ることができます。

ミネラル不足によって起こる症状をチェック

例えば、次のような症状がひとつでも当てはまる人は、ミネラル不足の可能性があります。

・イライラして集中力が低下しがち
・肌トラブルに悩んでいる
・アレルギーがひどくなった
・むくみやすい
・便秘しがち
・抜け毛が増えた

実はいくら食事で三大栄養素を摂っても、ミネラルが不足しているとそれらをうまく吸収することができず、さまざまな不調となって体にあらわれてしまうのです。

高カカオチョコレートから摂ることができる豊富なミネラル

チョコレートの主原料であるカカオマス(100g中)には、下記のようなミネラルが含まれていると日本チョコレート・ココア協会が公表しています。

ピルケースに入ったサプリメント
さまざまなミネラルを含むカカオマス(Ph/photoAC)
写真7枚

・マグネシウム(315mg):カカオのミネラルとしてもっとも多くふくまれているマグネシウムは、骨や筋肉組織を作るほか、血圧を下げ、心臓の機能を改善する効果もあります。

・亜鉛(4.6mg):不足すると味覚障害をおこす恐れもある亜鉛は、現代人に不足しがちなミネラルです。免疫系・肝臓・すい臓・皮膚などに対して重要な役割を果たします。

・リン(407mg):カルシウムとともに骨を形成し、細胞膜脂質の合成など、エネルギー代謝にも必須です。

・カリウム(925mg):ナトリウムを輩出し、塩分の過剰摂取を防いで高血圧を予防します。

・鉄(7.1mg):赤血球の構成成分である鉄は、酸素の運搬・細胞の呼吸・エネルギー代謝などに重要な役割を担います。

・銅(2.6mg):エネルギーの生産や鉄分の代謝を助けます。神経系や脳機能にも影響し、欠乏すると貧血になることもあります。

・カルシウム(83mg):骨や歯をつくり、エネルギー代謝にも重要。欠乏すると骨粗しょう症や高血圧を招きます。

・ナトリウム(0.4mg):神経の刺激伝達や細胞の浸透圧を維持する作用があります。

高カカオチョコレートは、「脳」「血管」「腸」の健康を保つために効果がある栄養成分がたくさん入っているだけでなく、不足しがちなミネラルもたっぷり含んでいるのです。

◆教えてくれたのは:医師・鈴木幹啓さん

医師の鈴木幹啓さん
医師の鈴木幹啓さん
写真7枚

すずき・みきひろ。日本小児科学会認定小児科専門医。すずきこどもクリニック院長。株式会社やさしさ代表取締役。株式会社オンラインドクター.com代表取締役。2010年、自治医科大学卒業から9年で、現在のクリニックを開業。1日200人近く診察し、日本一忙しい小児科医と称される。診察に従事する傍ら「親・子・孫の三世代が集まれるような地域づくりをしたい」という思いから、2016年に、介護サービス付き高齢者住宅や子どもが遊べる公園、商業施設がそろった「海賊公園スクエア」をオープン。https://www.suzukikodomo.jp/

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