不調改善

夏こそ腸活!内臓冷えによる体調不良の改善におすすめの食材&漢方薬

夏の内臓冷えには漢方によるケアもおすすめ

根本的に冷え体質の改善を目指したいという場合は、体のバランスを整えて自然治癒力を高めることで、体の内側から健康を目指す漢方医学による、漢方薬をのむのも選択肢の1つです。漢方薬は自然由来の医薬品として、医療現場でも使われています。

試験管に入った生薬
腸の冷えを改善する漢方薬を紹介
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内臓の冷えは、冷たいものの飲食などで消化器官の働きが悪くなり、血液の循環が滞っている状態と漢方医学では考えます。お腹を温めたり、血流をよくして体内に熱を循環させたりして、腸内の冷えを改善します。また、水分の循環が改善されると老廃物が排出され、消化器官の働きもよくなります。

体の冷えでお悩みの人におすすめの漢方薬

・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

体力がなく、冷え症で貧血気味の人に用いられます。胃腸の働きを活発にし、気(き)、血(けつ)を補うことで、疲労回復、虚弱体質の改善などにも用いられます。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

月経異常などの女性の悩みがある人に用いられます。血行をよくするのと同時に、水分代謝を整えることで、むくみや冷え症のほか生理不順も改善します。

→当帰芍薬散について詳しく知る

漢方薬を始めるときの注意点

漢方薬は繰り返す不調に対して、根本からの改善が期待できる薬です。そのため、食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。

ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん

小原水月さんの写真
管理栄養士の小原水月さん
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おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。

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