家事・ライフ

「いつか使う」は幻想?50歳から始める「押し入れ」「思い出の品」の上手な片づけ方

来客用の布団、座布団を手放す

押し入れで場所をとるものといったら、来客用布団、座布団ではないでしょうか。使う機会が少ない割に管理も大変ということで、阿部さんの受講生たちも手放す人が増えているそうです。とはいえ、来客時に用意がないとなると、それはそれで困ります。

来客時は貸し布団で

「手放したかたのお話を聞くと、年に一度お孫さんが泊まりに来るときは貸し布団を利用しているそうです。最近の貸し布団は、とてもフカフカでいいですよ。また、自宅に泊まることにこだわらず、近くのホテルに泊まってもらうことも一つの手です。準備がいらないだけでなく、お互いに気を使うこともありません」

阿部さん宅では家族のベッドのほか、1組だけ布団をキープしているそうです。これは感染症などで隔離が必要なときのため。必要最低限の布団を持つことを意識してみましょう。

来客時は「貸し布団」が便利(Ph/イメージマート)
写真6枚

座布団より椅子が喜ばれる

「布団の次に場所をとる座布団。最近では使わないご家庭が増えています。わが家も手放して10年近くたちますが、『捨てなければよかった』と思わないどころか、存在を忘れていました。

実際、親戚の集まりの際には座布団よりも椅子が喜ばれます。年を重ねると膝がつらく、正座が大変だからでしょう。シニア世代の受講生からもよく聞く話です。これからは座布団よりも椅子の時代かもしれません」

来客用の座布団にこだわりすぎず、柔軟に考えることが片づけの秘訣です。座布団をたくさん持っている人は、使う分だけに減らすだけでもスッキリします。

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