フード

糖質も摂り方次第でOK!「実はダイエットに効果的」な食べ物 1年で24kgのダイエット専門家が指南

豆乳は食べ合わせに注意! たんぱく質補給なら単体摂取がおすすめ

美容や健康、ダイエットの強い味方と言われている豆乳は、摂取の仕方に注意が必要。豆乳は、肉や魚、卵などのたんぱく質と一緒に摂取すると、たんぱく質の吸収力を下げることがわかっています。大豆には、トリプシンインヒビターという酵素が含まれています。摂取したたんぱく質は、アミノ酸まで分解されて筋肉や体内の細胞に運ばれていきます。

このときたんぱく質分解の過程で重要な役割を果たすのが、膵臓から分泌されるトリプシンという酵素です。このトリプシンの働きを邪魔する物質がトリプシンインヒビターで、大豆にはこれが多く含まれていることから大豆と一緒にたんぱく質を摂取すると、たんぱく質の吸収力を下げてしまうのです。

豆乳
豆乳は食べ合わせに注意!(Ph/イメージマート)
写真6枚

トリプシンインヒビターは加熱することで活性レベルが低くなることがわかっています。豆乳には納豆や豆腐などの大豆加工食品に比べてトリプシンインヒビターが多く含まれているので、1日のたんぱく質摂取量が少ないと思った日は特に豆乳鍋や、豆乳入りプロテインドリンクなどを控えるほうがよりダイエット効果が上がると思います。

筋トレ後は必ず糖質を!

ダイエット中はできるだけ敬遠されがちな糖質ですが、たんぱく質と一緒に摂取することでより効率よくたんぱく質が体内で吸収できるようになります。ですから、筋力トレーニング後はたんぱく質単体で摂取せず、糖質とたんぱく質を一緒に摂取するほうが、より効率よくたんぱく質が体内に吸収されるので、代謝アップにつながり、ダイエット効果が得られるのです。

糖質とたんぱく質というと、おにぎり+ステーキなど想像するかもしれませんが、これらを毎回用意するのも大変です。そこで、栄養吸収の早い、バナナ+飲むヨーグルトといった組み合わせでもOKですので、ぜひ意識してみてくださいね。

いかがでしたか? ダイエットによくないと思われがちな食材でも、摂取するタイミングや摂取する組み合わせ、体の状態によってはダイエット効果をアップしてくれたり、逆にダイエットによいと思っていた食材がマイナス効果につながったりします。

ダイエットのために大好きなものをひたすら我慢するのではなく、大好きな食材をタイミングよく摂取すれば逆にダイエット効果アップにつながることもあるので、うまく活用してストレスなくダイエットを続けましょう!

◆教えてくれたのは:ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん

ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
写真6枚

9年間、米ロサンゼルスでパーソナルトレーナーとして活動後帰国。トータルダイエットカウンセラーとして7冊の本を出版、ダイエット商品・食品の商品開発の監修などをはじめさまざまなメディアで活動。2017年に自身のギルトフリースイーツブランド「h+diet(エイチプラスダイエット)」(https://h-plusdiet.com/)を立ち上げ、現在は東京・武蔵小山で『h+diet laboratory』をオープン。野菜を使い、甘味料・人工甘味料不使用、グルテンフリーの「栄養学から考えるオーガニックスイーツ」を販売、他社の商品監修などに携わるなどヘルスフードサイエンス研究家としても活動。

●果物は太る?太らない?ダイエットにおすすめのフルーツは?1年で24㎏減量した専門家が解説

●ダイエット中に甘い物が食べたくなったら…専門家が選ぶ満足感も得られる3つの食材

→大西さんのダイエットに関する記事はコチラ