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66歳オバ記者、“他人の介護問題”に首を突っ込んだら騒動に 介護のことを相談されたらどう答えるのが正解なのか

介護を申し出る姉に妹は「家賃、いらないもんね」

A子の実家は資産家というほどではないけれど、都心に土地と庭付きの家がある。大手企業に勤めていた父親の企業年金もある。なら、いま経済的に困っているA子が母親の介護の中心人物になったら、相続も有利になるんじゃないかと思ったからよ。「その前に妹のE子と、ほとんど実家に寄り付かないという兄(64歳)に集まってもらって、今後のことを相談するといいよ」と。

「母親とは子供のころから波長が合わなかったけど、それしかないかぁ」と、そのときはA子も納得して、さっそく専業主婦の妹と兄に連絡をして、母親を囲んで介護会議。と、ここまではよかったの。

シニアの女性が椅子に座っている
アドバイス通り介護会議の段取りが組まれたまでは順調だった(Ph/photoAC)
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A子によると、ひとり暮らしの家に久しぶりに一家が全員集合して母親は大はしゃぎ。最初は体重が10kg以上痩せて40kg前後になった姿を見てギョッとした兄も、好物の冷やし中華を出されたら「なんだ、心配して損したよ。まだまだひとり暮らしで大丈夫じゃね?」と言い出したんだって。

「まぁ、A子がここに住むというなら安心は安心だけど、まだ先でもいいんじゃないかな」と言ったらしい。母親の現状を知っている妹はその時は口を挟まなかったけれど、後から「ここなら家賃、いらないもんね」とボソッと言ったそうな。

オバ記者と叔母
妹の言葉が姉のA子さんの逆鱗に触れた(写真は施設に入所する前の叔母と)
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