不調改善

生理痛のときに温めるべきは?症状を和らげるのに役立つ10秒「こわばり筋ほぐし」のやり方

【2】血行不良や冷えが子宮を収縮させて痛む

生理前や生理期間の前半に感じる下腹部の痛みや張り、鈍痛は、女性ホルモンの影響による子宮の収縮が原因です。滞った経血を排出しようと子宮が強く収縮し、鋭い痛みが。お腹を下したときの強い痛みに似ていて、残念ながら鎮痛剤を飲んでもあまり効き目がありません。姿勢不良や体の冷えで子宮の筋肉が硬くなると、痛みがさらに増してしまいます。

お腹を押さえる人
生理前や生理期間の前半に感じる下腹部の痛みや張り、鈍痛は、女性ホルモンの影響による子宮の収縮が原因
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貧血やイライラが生じ、眠気が生じたり、やる気が低下したり、痛みがひどくて寝込んだりして、うつっぽくなり落ち込む人も。痛みで身動きがとれなくなったり、前かがみの姿勢になって骨盤が後ろに倒れたりすると、子宮が折れ曲がって、さらに経血が排出されにくくなるという悪循環に陥ります。

血流をよくして体の冷えなどを緩和するなら、毛細血管と女性の不調のツボが集中する、内くるぶしの5cm上を刺激しましょう。カイロやレッグウォーマー、足浴などで温めるのもおすすめです。

血流が悪くなる要因に下肢の筋力低下があるので、毎日スマホなどで歩数を計りましょう。1日の歩数が少ない人ならまずは3000歩、理想は8000歩です。歩幅を10cm広げ、少しでも先に足を着地させる大また歩きで腸腰筋が働きます。そうすると骨盤が前後に倒れないので、痛みを緩和できますよ。

◆教えてくれたのは:柔道整復師、鍼灸師・今村匡子さん

柔道整復師、鍼灸師・今村匡子さん
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大阪府生まれ。あさひ整骨院日本橋浜町院院長。柔道整復師、鍼灸師。陸上競技(中距離走)での怪我に苦しんだ中学生のときに体のメンテナンスに関心を持ち、さまざまなボディケアを学ぶように。高校在学中の17歳から整骨院での助手を始め、21歳より整骨院でのキャリアをスタート。高齢者の術後リハビリに勤しむなか痛みやこりを生じにくくする体の使い方を模索。28歳からはビジネスパーソンの姿勢改善や不調緩和を施術のメインとし、痛みやこりが消えるだけでなくやせると評判に。モデルやアスリートの顧客が増える。32歳からは女性の体形改善や後ケアに特化した現職に。自身の妊娠・出産経験を活かし、年間産後ケア人数は6000人を超える。

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