不調改善

「腸もれ」が不調の原因!?食事による対策は短鎖脂肪酸を増やす食材を

人々の健康をサポートしている医師には、見た目が若々しい人が多い。彼らいわく、外から見えない体内の不調は、肌や目に表れやすいため、若々しく見えるということは健康であることの証明になるのだという。そこで「腸」の分野の名医に、腸活で若返る秘訣を聞いてみた。今日から実践してみて!

万病のもと“腸もれ”を防いで若返る!(写真/アフロ)
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食物繊維の摂取で短鎖脂肪酸が増える

肌荒れがひどくて老けて見える、更年期障害が悪化している──。それはもしかして、「腸もれ」が原因かもしれないと、免疫学者で医師の藤田紘一郎さんは言う。

「腸には体中の免疫細胞の約7割が集まっており、腸内細菌がそれらをコントロールしています。しかしストレスや糖質の摂りすぎなどが原因で、この腸内細菌が腸内の粘膜にできた隙間から血液中にもれてしまう。これが腸もれで、糖尿病患者にその割合が多いのです」(藤田さん・以下同)

腸もれが起こると、腸内細菌が出す毒素など異物の流入によって体内で炎症が起こり、腹部の不調、免疫力低下による不調などを引き起こす。

「予防には、“短鎖脂肪酸”を腸内に増やすことが大切。短鎖脂肪酸には、腸内細菌を増やし、腸粘膜のバリア機能を回復させて、炎症を抑制する効果があるんです」

短鎖脂肪酸は、腸内細菌が食物繊維を分解する時に生じるため、食物繊維を含む食品を摂るといい。藤田さんも毎食、短鎖脂肪酸を増やす食材を摂っているため、80才にして不調知らずだ。腸を若返らせたいなら試してみて。

短鎖脂肪酸を増やす食べ物

短鎖脂肪酸を増やす食材イラスト
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短鎖脂肪酸を増やす食べ物には、上にあるように納豆、きのこ類、海藻類、オクラ、山いも、アボカド、にんにく、キャベツ、酢玉ねぎなどがある。これら水溶性食物繊維の多い食材に酢をプラスするのがおすすめだという。

教えてくれたのは:東京医科歯科大学 名誉教授・藤田紘一郎さん

80才。免疫学が専門。著書は『50歳から若返るための1分間「腸」健康法 老化を防ぐ決め手は“腸活”です!』(ワニブックスPLUS新書)など多数。

イラスト/うえだのぶ

※女性セブン2019年9月26日・10月3日号

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