不調改善

「若返りホルモン」を分泌させる!? 医師が考案した「ひざをたたくだけ」の簡単な方法

「ひざたたき」を継続するためのコツ

自宅でテレビを見ているときや、電車やバスに乗っているときなど、ながらでできるため、習慣化しやすい「ひざたたき」ですが、さらに楽しく続けるためのコツも教えてもらいました。

家族や友達に話す

「仕事や普段の生活の中で、誰かに教えたり、アドバイスしたりしたときに、そのおかげで自分でも強く意識するようになったことがありませんか?」と中村さん。

自分で話したことを信じる効果は、心理学でも研究されているのだそうです。さらに、人にアドバイスをしておきながら自分ではやらない、というのも居心地が悪くなるもの。中村さんはこの心理を「ひざたたき」にも応用し、人に教えることをすすめます。

「一緒に取り組む仲間が増えたり、『ひざたたき』について会話する機会が増えたりすると、もっと続けやすくなります」

話している2人の女性
「ひざたたき」のやり方やメリットを人に話すことも継続のコツに(Ph/photoAC)
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1日1回でも、続けることで成功体験を積む

高い目標を掲げると挫折しやすくなります。「とにかく目標は低く! やめないことが第一です!」と中村さん。

1日100回が目安ですが、100回できなかったから「自分はダメだ」と思って投げ出さずに、10回でも1回でもやれた自分をほめてあげることで、脳に成功体験を積んでいきましょう。

音楽に合わせて楽しく行う

例えば、ラジオ体操の音楽を聴くと、最近まったくやっていなかったという人でもなんとなく体が動くのは、音楽と一緒に運動を覚えているから。

「音楽が体を動かすきっかけになっているのですが、音楽の効果はそれだけではありません。音楽に合わせて運動すると、単に運動するよりも認知機能が高まりやすいといわれています」

テレビ番組やCMの音楽や、毎日聞いているお気に入りの曲に合わせてたたくのも習慣化のために効果的。単純ながら、楽しく続けられるコツのひとつです。

◆教えてくれた人:整形外科医、美容皮膚科医・中村光伸さん

白衣を着た男性
整形外科医・美容皮膚科医の中村光伸さん
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光伸メディカルクリニック院長。医学博士。日本整形外学会認定医。日本体育協会公認スポーツドクター。日本抗加齢学会認定医。整形外科から美容外科、美容皮膚科、リハビリテーション科まで幅広く診療し、若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家として、テレビや雑誌など多数のメディアに出演。整形外科医の知見から、若返りホルモン「オステオカルシン」の研究を進め、骨の強化と全身の機能回復を両立する「ひざたたき」を考案。著書に『ひざたたき 世界一かんたんな健康法』(アスコム)など。https://www.kmcl.jp/

『ひざたたき 世界一かんたんな健康法』(アスコム)の書影

『ひざたたき 世界一かんたんな健康法』(アスコム)

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