不調改善

「若返りホルモン」を分泌させる!? 医師が考案した「ひざをたたくだけ」の簡単な方法

効率的に骨へ刺激を与える「ひざたたき」

中村さんが考案した「ひざたたき」は、座って行うことができるので「けがや転倒のリスクが小さく、効率的に刺激が与えられる」簡単な方法なのです。

骨に刺激を与えられるならば、たたくのはどこでも構わないそうですが、「骨に効率よく刺激を与えるには、なるべく大きな骨をたたく、また、厚い筋肉に覆われていると刺激も伝わりにくいので、筋肉が薄い場所がよいでしょう」と中村さん。

「ひざたたき」は、きつい運動をするよりも習慣化しやすいのもメリットです。やり方を知って、実践してみましょう。

「ひざたたき」のやり方

「ひざたたき」のやり方は、いすに座り、右のこぶしで右ひざの上を、左のこぶしで左ひざの上を交互にトントンたたくだけです。

ひざたたきのやり方のイラスト
「ひざたたき」のやり方(Ph/『ひざたたき 世界一簡単な健康法』(アスコム)より)
写真8枚

【ポイント】
・手は軽く握ってタテに
・ひざの皿とももの間あたりを上からまっすぐにたたく
・ひざから下はなるべく床と垂直にする
・かかと、足の裏をしっかり床につける

こぶしは胸のあたりの位置からまっすぐに落とすようにすると、ちょうどいい刺激になります。また、ひざの皿を直接たたくとひざも手も痛くなってしまうので、ひざの皿とももの間あたりをたたきます。

「ひざたたき」を行う際の注意点

一度に100回たたくと、ひざが痛くなる人もいるので、一度に20回ほどを目安にして、1日の合計が100回になるように分けるのがよいでしょう。また、力いっぱいたたかなくても大丈夫なので、痛みを感じない程度の強さで行います。さらに、2つのポイントに気をつけると効果的です。

背中を曲げてひざを叩いている
「ひざたたき」を行う時は背中を丸めない(Ph/『ひざたたき 世界一簡単な健康法』(アスコム)より)
写真8枚

まずは、背中を丸めないこと。背中が丸まっていると、こぶしを高い位置から落とすことができないので、よい姿勢を意識するとよいです。

ももをこぶしで叩いている
ももではなく、ひざの皿とももの間をたたくように意識(Ph/『ひざたたき 世界一簡単な健康法』(アスコム)より)
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太もものあたりは筋肉が厚く、骨に刺激が伝わりづらいので、ひざの皿とももの間をたたくのがポイントです。