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3000円以下で満喫!この冬おすすめ3つの観光列車を旅行ジャーナリストが厳選

上質なくつろぎの空間で眺めるのは美しい富士山!【富士山ビュー特急】

大気が澄む冬場は、富士山がきれいに見えることも多く、富士見のベストシーズン。「富士山ビュー特急」は、天気がよければ迫力ある富士山を望める「富士山に一番近い鉄道」で、大月駅から河口湖駅まで、1日2往復しています。

上品な外観の「富士山ビュー特急」。大人の女性におすすめ
上品な外観の「富士山ビュー特急」。大人の女性におすすめ
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車内は自由席と26席からなる特別車両(全席指定)で編成され、デザインは「クルーズトレインななつ星」をデザインした水戸岡鋭治氏。木目の床に座席はお洒落なファブリックが用いられ自由席もすてきです。この列車が乗車券に特急券(400円)の追加で利用できるというから驚きます。

上品な外観の「富士山ビュー特急」車内
特急券(400円)の追加で乗車できる自由席もくつろぎの空間。時間をあわせて移動したい
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ただ空席があれば、ぜひワンランク上の特別車両への乗車をおすすめします。特別車両代として、さらに900円が必要ですが、実はこれにはドリンク料が込み。

上品な外観の「富士山ビュー特急」車内
コロナ前は訪日旅行者に人気でなかなか予約が取れなかった特別車両
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上品な外観の「富士山ビュー特急」ドリンク
特別車両代900円には、コーヒーなど飲み物が込み。コースターのデザインなども素敵!
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車内のインテリアも水戸岡氏の世界観が満載で楽しめ、アテンダントがいるため、写真撮影などもお願いできるなどいたせりつくせり。

上品な外観の「富士山ビュー特急」アテンダント
「天気がいい日は富士山が綺麗に望める」とアテンダントのかた
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少し残念なのが、「富士山ビュー特急」の運行区間は、大月駅と富士河口湖駅の間で、乗車時間が約45分と短いこと。車内の写真を撮影して、車窓から富士山を眺めて、お茶を飲んでと少々慌ただしく「もう少し乗っていたい」……そんな後ろ髪をひかれる思いで下車となります。

上品な外観の「富士山ビュー特急」車内
時間が短いので、往復利用するのもおすすめ
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特別車両の予約は富士急コールセンターで乗車1か月前から受付。料金は大月駅~河口湖駅間なら、特別車両はドリンク付きで2470円(乗車券1170円+特急券400円+特別車両代900円)、自由席は1570円(乗車券1170円+特急券400円)になります。

※詳細はこちら(富士急行ホームページ)
http://www.fujikyu-railway.jp/fujisan-view-express/

観光列車の予約の秘訣~座席表は自ら確認がおすすめ

人気のある観光列車は、発売日の朝に予約する人が多く、まずは予定が決まっていればチャレンジをしてみましょう。ただ私の経験から、いったん満席になっても、乗車直前になりキャンセルがでていることもあります。満席でもあきらめずにまめにチェックをしてみてください。また、週末のみ等、運転日が限られるものが多いので、旅行計画の際には確認をお忘れなく。

予約する場合には、列車の座席表(※ホームページに掲載)から、希望の座席をいくつかピックアップしておくのがおすすめです。

etSETOra(エトセトラ)の座席表
etSETOra(エトセトラ)の座席表(JR西日本HPより)。変則的な座席配置のため、希望の座席番号がわかっていると窓口での手配もスムーズ
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今回は「冬でも楽しめる」をテーマにご紹介しましたが、予約不要で乗車できるもの、本格的な食事がいただけるものなど、観光列車の特徴もさまざま。また機会をみてご紹介したいと思います。

◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

村田和子さん
旅行ジャーナリスト・村田和子さん
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旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年よりNHKラジオ『Nらじ』月一レギュラー。トラベルナレッジ代表(https://www.travel-k.com/)。旅ブログも行っている(http://www.murata-kazuko.com/)

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